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元コンサルタントが実践した、赤ちゃんの寝かし付け術

普段と全く毛色の違う話題ですいません。

今日はタイトル通り、寝かし付けについてお話ししたいと思います。

急にこんなことを思い立ったのはなぜかというと、実は昨年の4月に生まれた息子がようやく1歳を迎えました

この1年のことを振り返ると、実にいろいろなことがありましたが、「寝かし付け」の苦戦は強く鮮明に記憶しています。

一年前の今頃、子供の誕生と共に一気に変わった新しい生活に、私自身がすぐには順応できず、相当アップアップしていました。

原因は主に「夜」にありました。

数時間おきのミルクのために、
①起きる(父・母)
②ミルクを入れる(父)
③その間授乳する(母)
④ミルクをあげる(父)
⑤哺乳瓶を洗い・消毒する(母または父)
⑥その間寝かし付ける(父または母)
⑦自分も寝る(父・母)
・・・を繰り返すわけですが、特に⑥にかかる時間が不安定でした。

「すっ」と寝てくれる時もあれば、1時間かけても寝てくれない時もあり、結果的に私たちの大人の睡眠のサイクルもガタガタになりました。

「こりゃ、思ったよりも大変だ・・・」と悟った時に出会ったのが、ソフィア・アクセルロッドさんが書かれたこちらの本「赤いライトで朝までぐっすり 赤ちゃん寝かしつけの新常識」でした。私が購入したのは、息子が生まれて5日後です。

結論から言うと、私のうちの場合、これでおおむねうまくいきましたので、本の中に書いてあることのうち、実践したことを整理してみたいと思います。

赤ちゃんの寝かし付けにお困りの皆さんの参考に少しでもなれば幸いです。

上手くいく方法というのはほかにもたくさんあると思います。子供も違えば環境も違います。あなたが現在上手くいっている方法を否定するつもりは一切ございませんので、それでうまくいっているのであれば、別にどっちが「究極か?」などを競う必要もないと思っています。あくまで今から話すのはうちの場合の一例です。

おことわり

1. 言葉の通じない赤ちゃんとの対話

生まれてきたばかりの赤ちゃんと、言葉を交わしてコミュニケーションすることはできません。「寝てください」とお願いしても、それで寝てくれるわけではないです。

しかし言葉以外の手段で、私たちは彼ら彼女らにいろんな刺激を与え、コミュニケーションをとることができます。

  1. 視覚:目はぼんやりと見えていますから、外界からの光によって、赤ちゃんには刺激を与えることもできれば、与えないこともできます

  2. 聴覚:赤ちゃんのうちでも、聴覚は五感の中でも優れているようです。よって外界からの音や声によって赤ちゃんに刺激を与えることもできれば、与えないこともできます

  3. 触覚:なにかに触れられているという感覚も赤ちゃんは認識てきています。外界の温度や包まれているという感覚によって、刺激を与えることもできれば、与えないこともできます

言葉で懇願したとしても、伝わらない相手です。となるとこうした「視覚」「聴覚」「触覚」にうまく訴えてやるしかありません

ミルクのために起きた赤ちゃんを、いかに「ミルクのんだだけで、ほかは何もなかったよ、さぁ寝また寝よう、ね。」というモードに導くかがポイントだったと思います。

順番にどのような対策をとったかを見てみましょう。


2. 視覚対策①:寝室を赤いランプにすることで脳への刺激を減らす

われわれ大人でさえも「寝る前にスマホを見ると睡眠の質が落ちる」ということはよく言われています。

これは赤ちゃんでも同じことです。

夜懐中電灯代わりにスマホの光で授乳やおむつ交換の作業をすることは、赤ちゃんに「朝だよ起きてー」というメッセージを送っているのと同じことです。

蛍光灯も同様です。

シーリングライトの「くつろぎモード」のような白熱灯なら?

夜に寝室で使うライトとしては正解に近いですが、徹底するならば一切ブルーライトの要素を含まない、「赤いライト」を用意するのが良いと思います。

ソフィア・アクセルロッドさんの本のタイトルにも「赤いライトで朝までぐっすり」と書かれていますが、「赤いライト」は夜対策の核心です。

このライト、つけると結構明るいです。にも拘らず、大人も寝るときほとんど気になりません。
なので我が家の場合、夜19時~朝6時ぐらいまで、ずっとこの赤ランプはつけっぱなしです。

調光機能があるので、授乳の時に少し明るくし、寝るときには一番暗い赤にして寝ていました。

私は典型的な「枕もとでスマホをみる人」だったのですが、おかげさまでよく寝られるようになりました。


3. 視覚対策②:遮光カーテン2重張り+洗濯ばさみで朝日対策

赤いランプで部屋中赤くしていても、夏場は朝5時ともなると日が昇ってきて外から光が入ってきます。部屋の向きにもよりますが、うちは東向きなので、強めの明るい光が部屋の中には入ってきます。

大人ですら、朝日を浴びたらばっちり目が覚めるわけですから、赤ちゃんだって同じことです。

そういうわけで、私の家では、遮光カーテンを2重張りにして、少し大きい洗濯ばさみで、カーテンを窓枠に固定し、太陽光もコントロールしていました。

季節によって朝日が昇る時間は異なりますが、私たちの生活サイクルは、季節ごとの太陽の浮き沈みではなく、時計の時間で動いています。(多少夏は早めに起きるとかは、もちろんあると思います。)

両開きカーテンの場合は、マグネットで固定すると、閉じたい時には閉じられるし、開けたいときには大人の力なら簡単に開けられるので楽ちんです。


4. 視覚対策③:キッチンの光対策(自分編)

私は粉ミルク担当だったので、キッチンに行く必要がありました。
キッチンまで赤い光にすることはできないので、私自身の脳への刺激を減らすために、ブルーライトをカットする眼鏡の強力版を使っていました。

赤ちゃんがぐっすり寝てくれても、自分の脳が目覚めて寝られなくなったのでは本末転倒です。大人が体調を崩したら、赤ちゃんの面倒を誰も見ることができなくなってしまいます。なので、夜中キッチンに行くときは、この眼鏡をして行っていました。


5. 聴覚対策:ホワイトノイズ発生器

赤ちゃんにとって「ザー」という雑音は、お母さんのおなかの中にいたころ聞いていた音と似ていて安心する・・・というのはしばしば言われていることです。

視覚に加えて、聴覚に訴えることで、リラックスしてもらえるのでは?と思い、我が家では、ホワイトノイズ発生器を使っていました。

こちらの商品は、タイマーもついていて30分ほどで自動的に切れるし、バッテリーでも駆動するので、リビングで昼寝させるときにも便利でした。

29種の音の中に、「母の胎内音」があるので、基本をそれを使いました。「ドン・・・ドン・・・ドン・・・」と脈打つような音です。


6. 触覚対策:モロー反射で目覚めるのを防ぐおくるみ

赤ちゃん寝かしつけで、もっとも私の心がくじけたのは、モロー反射でした。

「よし、上手く寝かせることができた」と思って寝かせた瞬間

「ぴくっ」

と反応して、「自分で自分にびっくりして起きる」。

「そのまま寝てくれよ~」と言いたいところですが、このモロー反射は原始反射の一つ。赤ちゃんもしたくてしているわけではありません。

のびのび手足を伸ばして寝れたほうがくつろげるだろう・・・というのは大人のロジック。赤ちゃんは逆にくるまれている方が(モロー反射も抑えられて)よく寝られる・・・というのであれば、ここはおくるみの出番です。

こんなに窮屈で寝れるのか?と最初は思いましたが、結果的にはこの方がよく寝ました。

おくるみはどのようなものでもよいと思いますが、寝ている最中にほどけてしまわないよう、マジックテープ付きのものを選ぶといいでしょう。

洗濯乾燥機にかけると、驚くほど縮みますが、(うちの場合)サイズアウトするころにはモロー反射も収まっていました。


7. 時間対策:湯冷ましで割ってミルクは速攻作る

ミルクを作る適温については諸説ありますので、粉ミルクを溶かす温度については、ここでは言及しません。
「低すぎると粉ミルクの雑菌が・・・」「高すぎると栄養成分が・・・」いろいろご意見はあるかと思いますので、ご自身の信じる適温で粉ミルクは溶かしてください。

粉ミルクを作る段取りをどうするかですが、
「適温のお湯で全数作る→哺乳瓶を流水で冷やす」
だと、数分の差とはいえ、時間がかかりすぎてしまいます。

自分の鳴き声で興奮して、目が覚めてしまってはよくないと思い・・・

「適温のお湯で半数作る→作り置き(数時間で廃棄)の湯冷ましで割る→必要に応じてさらに流水で冷やす」

という手法をとっていました。「数時間で廃棄」と書きましたが、沸騰させた水道水は塩素が抜けているのでばい菌が繁殖しやすい状況にあります。

間違えても冷蔵庫に「湯冷ましをストック」というようなことをされないことをお勧めします。


 まとめ

まとめるとこう↓なります。他にできることがあれば、もっと苦労せずに済んだかもと思うこともありますが、これだけでもなんとか1年を乗り切ることができました。

寝かし付け対策まとめ

ご家庭の環境によって、できることできないことがあるかと思いますが、少しでも参考になればと思い、文章にしてみました。

注:この記事、キャッチーなタイトルにしましたが、実際のところ子供が生まれてこの諸々の対策をしている頃、私は経営コンサルタントを辞めておりました。
おそらく激務のコンサルのままでは子供を育てることは私には難しかったと思います。

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