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共同親権をめぐる報道まとめ(2023年6月)

離婚後共同親権をめぐる報道をまとめました。(8月11日更新)


新聞

◆「経験者でありますので…」共同親権の国会質問、斎藤法相の“告白”が注目 別居親「素晴らしい質疑でした!」感激の声
(2023年6月1日 SAKISIRU)
超党派の「共同養育支援議員連盟」が5月下旬、共同親権を原則とする制度への導入を法務省側に提言するなど、国会会期末に向けて共同親権問題の新たな動きが加速している。
そうした中、マスコミは全く報道していないが、5月29日の衆院法務委員会で、議連副会長でもある立民の松原仁氏から早期に方向性を出すように求められたのに対し、斎藤法相が答弁した際、「経験者」と告白したやり取りが注目を集めている。その背景にも迫った。

◆元プロ棋士・橋本崇載被告に懲役1年6月を求刑 元妻をSNSで中傷
(2023年6月1日 サンスポ)
滋賀県に住んでいた元妻(32)を中傷する内容をツイッターに投稿したとして名誉毀損罪に問われた将棋の元プロ棋士で無職橋本崇載被告(40)=福岡市博多区=の公判が1日、大津地裁(畑山靖裁判長)であり、検察側は懲役1年6月を求刑した。弁護側は無罪を求めて結審。判決は23日。

◆将棋元プロ棋士に求刑、大津地裁
懲役1年6月、元妻を中傷
(2023年6月1日 福島民報)
 論告などによると2021年8月、ツイッターに元妻らの写真を掲載し「仕事と子供を奪い取り、絶対に許せない」と投稿。22年11月に「僕の全てをつぶした殺人鬼」と投稿したとされる。論告で検察側は、知名度の高い被告が感情に任せて人格を否定した「卑劣で悪質な犯行」と批判した。

◆面会交流の強制はやめて DV被害者らが法相に4万超の署名提出
 離婚後共同親権には法相が見解「子どもの立場からの議論が熟していない」

(2023年6月6日 東京新聞 大野暢子)
Safe Parents Japanによると、提出後の斎藤氏との面談では、法制審で導入に向けて議論が進む「離婚後の共同親権」についても意見交換。団体側が拙速な議論への懸念を伝えると、斎藤氏は「子どもの立場からの議論が熟していない」と語り、個別の事情に沿った制度にするべきだとの見解を示した。

◆父母の合意なしで共同親権の適用も?
 裁判所が判断との新制度案、法務省が初めて提示
(2023年6月7日 東京新聞 大野暢子)
離婚後も父母がともに子の親権を持つ「共同親権」の導入を巡り、法務省は6日、裁判で離婚する父母の間で意見が対立した場合、裁判所が単独親権か共同親権かを決定できるようにするとの考え方を法制審議会(法相の諮問機関)の家族法制部会に示した。これまでは協議離婚する父母が合意した場合、共同親権を認める方向で議論してきた。
(略)
部会は、今月下旬の次回会合でも今回と同じテーマを引き続き議論し、秋以降に法相に答申する改正民法の要綱案に反映させる方針。 

◆共同親権にするかどうか「裁判所が決める」 父母どちらかが反対しても適用される可能性も…法務省の制度案に賛否
(2023年6月7日 東京新聞 大野暢子)
関係者によると、この制度案について、民法の専門家らを中心に「父母が合意できるかどうかよりも、子の利益が優先されるという考え方は自然だ」など、支持する意見が目立った。その一方、ドメスティックバイオレンス(DV)被害者らへの影響を懸念する複数の委員からは「父母が合意できたケースに限り、共同親権を認めるという話ではなかったのか」「意見対立時の共同親権の強制は危うく、議論すること自体が不適切だ」などの批判が出た。

◆《立憲民主党“離党ドミノ”の始まりか?》
“松原仁衆院議員が離党届”のウラで蠢く「元県知事」と「維新」の“ホントの距離感”

(2023年6月12日 文春オンライン)
6月1日には上田氏が主宰する「日本再生協議会」による共同親権に関する勉強会が参院議員会館で開かれ、元総務官僚の渡邉泰之氏が講師として招かれたが、野党関係者によると、この渡邉氏は次期衆院選で維新から埼玉4区で出馬することが内定しており、その連携含みの勉強会であったという。そして、松原氏も上田氏に近く、この勉強会にも参加していた。

◆エマニュエル大使は内政干渉か?政女・浜田氏の質問に日本政府の見解は…
来日前の共同親権の対処約束も言及

(2023年6月13日 SAKISIRU)
一方、浜田氏はこれと並行し、エマニュエル氏が21年10月、アメリカ議会の上院外交委の指名公聴会で、共同親権問題の直接的な契機である実子誘拐問題への対処を約束していたことについても政府の見解を尋ねた(当時の質疑に関する記事はこちら)。
政府側の法務省の松井信憲官房審議官が答弁し、「実子誘拐について申し上げると、我が国もハーグ条約に加盟しているので子どもの引き渡しについて対処している」と釈明。さらに共同親権に関連して「我が国の父母の離婚に伴う法制度は海外からもさまざまな意見が述べられていることは承知している。現在、法制審議委員会で調査・審議が進んでいることから具体的な意見を述べることは差し控えるが、国内外のさまざまな意見に耳を傾けながら議論することは重要だと認識している」と強調した。

◆離婚後の単独親権は合憲 父母らの請求棄却 東京地裁判決
(2023年6月22日 毎日新聞 巽賢司)
父母が離婚した場合に親権が一方にしか認められない民法の規定は、法の下の平等を定めた憲法に反するとして、親権を持たない父母ら12人が国に計1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は22日、請求を棄却した。古庄研裁判長は離婚後の単独親権制度について「子どもの利益の確保を図る合理的な根拠がある」とし、合憲と判断した。
(略)
 判決は、離婚した父母の関係が良好でなくても、一方が親権者となることにより子どもの養育に関する適切な判断ができることが離婚後の単独親権の目的だとした。離婚した父母は養育に関して適切に合意ができず、子どもの利益を損なう恐れがあるとした。

◆「単独親権」は合憲 親権巡る訴訟、原告敗訴―東京地裁
(2023年6月22日 時事通信)
離婚後は父母の一方だけが親権を持つ「単独親権」は法の下の平等などに反し違憲だとして、北海道や長野県など7都道府県の男女12人が国に総額1100万円の賠償を求めた訴訟の判決が22日、東京地裁であった。古庄研裁判長は「単独親権を定めた民法の規定が憲法に反するとは認められない」として、請求を棄却した。原告側は控訴する方針。
 古庄裁判長は「親権は子の利益のための権利、義務であり、憲法上の他の人権とは性質が異なる」と指摘。単独親権は「父母の関係が良好でない場合、子の利益が損なわれる事態を回避するため合理性を有する」と判断した。

◆離婚後の単独親権制度は「合憲」 東京地裁、12人の請求棄却
(2023年6月22日 共同通信)(東京新聞・日本経済新聞)
原告側は、子育てをする権利は憲法上保障されていると主張したが、古庄研裁判長はこの権利の特定は難しく「保障されていると解するのは困難」と指摘。離婚した父母が共同で親権を行使し、子の養育に関する事項を決める場合は「適時に適切な合意ができず、子の利益を損なう恐れがある」とした。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/258281
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE229000S3A620C2000000/

◆単独親権は「合理性ある」と判断 離婚父母らの請求棄却 東京地裁
(2023年6月22日 朝日新聞 金子和史)
原告側は、親には子どもを育てる「養育権」があり、憲法で保障される人権だとも主張したが、判決は「憲法上の規定はなく、内容も特定できない」と退けた。

◆将棋の元プロ棋士・橋本崇載被告に有罪判決 元妻をツイッターで中傷
(2023年6月23日 中日新聞)
 滋賀県内に住んでいた元妻を交流サイト(SNS)で中傷したとして、名誉毀損の罪に問われた、将棋の元プロ棋士橋本崇載被告(40)=福岡市博多区=に、大津地裁は23日、懲役1年6月、執行猶予4年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。
https://www.chunichi.co.jp/article/715470

◆元妻をツイッターで「僕の全てを潰した殺人鬼」と中傷、元棋士「ハッシー」に有罪判決
(2023年6月24日 読売新聞)
 判決によると、橋本被告は2021年8月、ツイッターに元妻(32)や元義父母の写真や名前などを添えて「仕事と子どもを奪い取り、絶対に許せない」「誘拐一家」などと投稿。昨年11月にも「僕の全てを潰した殺人鬼達(たち)」などと書き込んだ。https://news.yahoo.co.jp/articles/f29ff536dfa0b66ae511e7c7560a7197d1288186

◆将棋の元プロ棋士に有罪判決 ツイッターで元妻を中傷 大津地裁
(2023年6月23日 産経新聞)
被告は石川県出身。現役時代は「ハッシー」の愛称で親しまれ八段まで昇段した。一身上の都合を理由に3年4月に引退を表明し、4年11月に日本将棋連盟を退会した。

◆将棋の元プロ棋士に有罪判決 元妻を中傷するツイッター投稿 懲役1年6月、執行猶予4年
(2023年6月23日 日刊スポーツ)(共同通信)https://www.nikkansports.com/general/news/202306230000376.html

◆将棋・元プロ棋士に有罪 元妻を投稿で中傷、大津地裁
(2023年6月23日 東京新聞)(共同通信)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/258502?rct=national

◆元プロ棋士有罪、橋本崇載被告 元妻名誉毀損罪
(2023年6月24日 スポニチ)
畑山靖裁判長は「相応に知名度のある被告が元妻らの写真などを投稿して不特定多数が閲覧、拡散できる状態にし、元妻を不安にさせた悪質な犯行」と指摘した。

◆元妻中傷の元棋士 地裁が有罪判決 /滋賀
(2023年6月24日 毎日新聞)

◆(私見卓見)共同親権に必要な経済的観点 高橋喜寿氏
会社員

(2023年6月27日 日本経済新聞)


ラジオ

◆共同親権 裁判所の判断で 父母の合意なしでの適用も議論
(2023年6月12日 ニッポン放送)

◆荻上チキ・Sessionの「 国会論戦珍プレー好プレー 通常国会編」
(2023年6月26日 TBSラジオ)

テレビ

◆共同親権なぜ議論に?基本のキをEXITと学ぶ
(2023年6月29日 ABEMA NEWSチャンネル)


雑誌

◆共同親権 子どもたちの本音は…
(2023年6月25日号 サンデー毎日 上條まゆみ)


お読みいただき、ありがとうございました。
なお、過去の報道関連は、こちらのマガジンにまとめています。


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