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共同親権をめぐる報道まとめ(2023年12月)

離婚後共同親権をめぐる報道をまとめました。(2024年1月11日更新)

<注>SAKISIRUの見出し「共同親権訴訟」について

SAKISIRUは「共同親権訴訟」との見出しをつけていますが、この訴訟は「共同親権」について争っているものではありません。
SAKISIRU運営会社と西牟田靖ライターが訴えられた名誉毀損訴訟です(国際指名手配されてないのに、そのように報じたことが論点となっています)。



将棋の元プロ棋士を起訴、滋賀 元妻ら2人への殺人未遂罪

(2023年12月8日 共同通信)
元妻に対し「僕の全てをつぶした殺人鬼」と投稿するなどし、名誉毀損罪で大津地裁から今年6月に有罪判決を受けた。

将棋・橋本元プロ棋士を起訴 元妻実家襲撃、殺人未遂罪―大津地検

(2023年12月8日 時事通信)

くわで元妻と元義父を襲撃、元プロ棋士「ハッシー」を殺人未遂罪などで起訴

(2023年12月8日 中日新聞)

離婚後「共同親権」ちょっと待って
一番大切なのは「子どもの最善の利益」

(しんぶん赤旗日曜版 2023年12月10日)
法制審議会(法相の諮問機関)家族法制部会は、“原則「離婚後共同親権」導入”となりかねない「要綱案の取りまとめに向けたたたき台」を示しました(8月)。「拙速な導入はちょっと待って」「議論を尽くして」との声が広がっています。

元プロ棋士、橋本崇載被告「襲ったことは間違いない」 元妻ら殺人未遂罪で起訴

(2023年12月15日 サンスポ)

共同親権訴訟、原告側初めて本人出席も、結審持ち越し
裁判所の和解意思の確認に双方は...

(2023年12月15日 SAKISIRU)
ニュースサイト「SAKISIRU」で掲載した共同親権の関連記事で名誉を傷つけられたとして、フランス人男性と親権を争った妻の日本人女性が、運営会社のソーシャルラボ(新田哲史代表)と執筆者のノンフィクションライター西牟田靖氏を相手取り、330万円の損害賠償や記事の削除を求めた訴訟(東京地裁=中井彩子裁判官)のオンライン協議が15日、行われた。

#アベプラ ②どうなる共同親権?大空幸星&フローレンス駒崎弘樹

(2023年12月18日 ABEMA NEWSチャンネル)
https://abema.tv/channels/abema-news/slots/9TrKGbKx9qp9DH

DV恐れ、共同親権認めず 家裁判断基準を明示、法制審原案

(2023年12月19日 東京新聞・共同通信)

離婚後の共同親権導入へ 選択可、「DVの恐れ」は単独親権 法制審要綱案

(2023年12月19日 時事通信)

離婚後の「共同親権」導入を 法制審部会が要綱案の素案

(2023年12月19日 NHK)

法制審部会に「共同親権」の試案提示 離婚後、DVなら単独親権

(2023年12月19日 産経新聞)

子に虐待恐れあれば単独親権に、法務省が例外規定

(2023年12月19日 日経新聞)

別居の親子の面会交流、祖父母らも申し立て可能に 法制審部会

(2023年12月19日 毎日新聞 飯田憲)

※noteの関連記事
【報道Check】法制審の要綱案をどう伝えたか? -共同親権問題

離婚後「共同親権」原案提示 「バランスが取れている」と佐々木俊尚が評価

(2023年12月20日 ニッポン放送)
バランスの問題ですよね。どちらかが100%正しいということは起こり得ないので、ある程度は共同親権を認めつつ、「そうではない例外も認める」という落としどころがいいと思います。

【離婚後共同親権】一定配慮も、双方に不安 「世界の潮流」実態は

(2023年12月20日 東奥日報・信濃毎日新聞・山陽新聞)
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1692069
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023122000321

祖父母も孫と面会交流 別居親子、申立人対象拡大 法制審部会案

(2023年12月20日 毎日新聞)

養育費裁判、成功報酬を補助 ひとり親の負担軽減―こども家庭庁

(2023年12月20日 時事通信)

社説:共同親権 子どもに最善の環境を

(2023年12月21日 京都新聞)
 詳細な制度設計には、当事者を含めた丁寧な議論が求められる。

DV被害者ら「共同親権は慎重議論を」 小泉龍司法相に要望

(2023年12月22日 産経新聞)
要望書は、父母間の力関係が偏り、話し合いが困難な離婚家庭は多いと指摘。共同親権では、進学・入院といった重要事項から日常生活まで別居親の影響力が大きくなり「子供の意見や気持ちがないがしろにされる」とした。部会の議論に当たり、離婚家庭の子供の意見聴取や、DVや虐待があるのに別居親との「面会交流」を強いられた事例の調査も必要だと訴えている。

離婚後「共同親権」で議論 法制審要綱案巡り 党部会 各種団体からも意見聴取

(2023年12月23日 公明新聞)

離婚後の「面会交流」調停申し立て、年1万件超え…感情もつれ話し合い進まず

(2023年12月24日 読売新聞 岸田藍、河部啓介)
民法改正要綱案の素案では、家裁調査官らが立ち会って面会交流の試行的な実施を促す制度を設ける。離婚後の単独親権を定める現行法を見直し、父母が合意すれば「共同親権」も選べるようにする内容も盛り込まれた。

「父母の紛争が続けば子どもに悪影響」 共同親権議論大詰めの法制審 離婚トラブル経験者らがなお不安なことは…

(2023年12月25日 東京新聞)
立命館大の二宮周平名誉教授(家族法)
「父母は未練や執着、反発から抜け出し、子のために協力するビジネスパートナーのような関係を築くべきだ」と強調。離婚する父母に「親ガイダンス」の受講を義務付けるなど支援体制の充実も求める。

議論大詰めの共同親権に根強い慎重論 虐待する親は対象外でも…物証を示せなかったら? ひとり親の相談続々「係争が増える」

(2023年12月25日 東京新聞)
虐待などをする親は共同親権の対象外とされても、被害者が物証を示せなかった場合に共同親権が適用され、元配偶者との関係を続けざるを得なくなるケースが想定される

離婚後の“共同親権導入”議論に賛否 「命の危険を感じる」「子どもに会いたい」当事者の訴え DVや子連れ別居への対応に課題も

(2023年12月25日 ABEMA TIMES)
駒崎氏は「親権をいじるのではなく、面会交流を充実させるとか、家裁のマンパワーを増やすなどやらなければいけないことがたくさんある。それなのになぜ、“離婚しても別れられない”制度が先にくるのか」

DVで別れた元夫は、4歳の娘をなぜ道連れにしたのか 「面会交流」中の殺人事件、悲劇を無視して進む「親権」議論の危うさ

(2023年12月25日 山陽新聞・信濃毎日新聞・東奥日報・沖縄タイムス・北國新聞・愛媛新聞・神戸新聞)
https://www.sanyonews.jp/article/1494262
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023122500428

養育費をどう確保? 最低限度の「法定額」導入など 議論大詰め

(2023年12月26日 朝日新聞 久保田一道)
法制審では他の債権よりも優先的に請求できる「先取特権」を与える方向で検討している。先取特権を認めれば、調停などを経なくても一般的な子どもの生活に必要な金額に限り、給与などを差し押さえられるようになる。

途絶えた養育費 シングルマザー「泣き寝入りしか」 制度改正の課題

(2023年12月26日 朝日新聞 伊藤和行)
養育費が支払われない場合、現行法でも家裁に強制執行を申し立てることはできる。だが、元夫の住所や財産を特定する必要があり、時間や費用もかかるため、女性は見送っている。
 「DVを受けた身。相手を追い込めば危害を加えられるという不安があり、泣き寝入りするしかない」

共同親権導入へ「子どもの幸せと福祉を第一に」

(2023年12月28日 陸奥新報)
共同親権の場合、進学といった重要事項を決めるには双方の合意が必要になる。その際、教育方針やしつけなどで両親の意見が食い違う場面もあろう。この際、大切になるのは互いの冷静な話し合いだ。いがみ合ったり、怒鳴り合ったりしては、子どもが悲しみ、苦しむことになる。共同親権の導入はあくまで一里塚であり、当事者同士がいかに子どもの幸せを優先するかが、制度を真に生かすカギになると考える。

DVで別れた元夫は、4歳の娘をなぜ道連れにしたのか 面会交流中の殺人、悲劇を無視して進む「親権」議論の危うさ

(2023年12月30日 共同通信)
現在、法制審議会の案には、父母が合意できた場合だけでなく、合意できなくても家裁が共同親権を決定することができる内容も盛り込まれている。
 絵美さんはこの案に疑問を感じるという。「円滑に話し合える関係ならいいかもしれないが、私の場合は『離婚するなら共同親権にしろ』と迫られ、都合のいい所だけ親権を盾に口を出されたと思う」
 絵美さんはそれを「脅迫のような共同親権」と表現した。

https://news.goo.ne.jp/article/47news_reporters/nation/47news_reporters-20231220124456.html
https://news.goo.ne.jp/topstories/nation/goo/a2af94d818e92a87a0d174b750973a1e.html

「子の連れ去り問題」って何が悪いの?「共同親権」を弁護士に詳しく聞いたら「そもそも離婚時に『親権を取り合う』仕組みがどうかしていた」

(2023年12月30日 OTONA SALONE)

悲惨すぎる…産後うつで実家に戻っている間に子どもを連れ去られる母親の「慟哭」

(2023年12月31日 OTONA SALONE)



お読みいただき、ありがとうございました。
なお、過去の報道関連は、こちらのマガジンにまとめています。


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