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「セパハラ」 別居後・離婚後の”嫌がらせ”

「別居したら、DVとか虐待は、もう大丈夫なんでしょ?」

これは、DV・虐待についての、よくある誤解です。
別居や離婚のあとでも、DV・虐待だけでなく、加害者はあの手この手の”嫌がらせ”をしてきます。

海外では、「Post Separation Abuse」 と呼ばれる社会問題になっていて、法的な対策も少しずつ進んできています。

しかし、日本では、離婚後共同親権について議論している法制審議会ですら、非常に認識が甘くて、十分な議論がされているとは言えない状況です。

別居後・離婚後の"嫌がらせ"の実態を多くの方に知ってほしい。
でも、「Post Separation Abuse」って、日本語に訳しにくい…。

…ということで!
離れても別れても続くこのようなハラスメントを
「セパハラ」と呼ぶことにしました。

※命名は、大貫憲介弁護士&小魚さかなこ弁護士( X (twitter)こちら)


「セパハラ」って何?

海外のサイトですが、ちょうど「Post Separation Abuseって何?」というページがあるので、こちらを見てみましょう。

Post Separation Abuseを説明すると…

ドメスティック・バイオレンス (DV) は、単なる身体的虐待ではありません。
交際中のDVには、強制的な支配、身体的な虐待、言葉による虐待、精神的な虐待、心理的な虐待、性的な虐待、経済的な虐待が含まれる場合があります。

関係が終わっても虐待(Abuse)は止まらず、「別居・離婚後の虐待」(Post Separation Abuse)と呼ばれる新たな形の虐待に移行するだけです。

別居・離婚後の虐待はエスカレートし続け、被害者が加害者と同じ屋根の下にいる間に受けたDVをはるかに上回ることも少なくありません。

関係が終わった後、加害者は子どもに狙いを定めて支配し、健康な親を恐怖に陥れようとします。(略)

What Is Post Separation Abuse? Abuse Cycle Wheel — One Mom's Battle (onemomsbattle.com)


法的手続きを利用した嫌がらせ リーガルハラスメント

DV・虐待事件を多く取り扱う弁護士の間では、別居・離婚後に執拗に続くリーガルハラスメントの深刻な実態がよく知られています。


別居しても暴力は止まない。二次被害も続く。

法制審議会(1月)では、参考人から、別居・離婚後の嫌がらせの深刻な実態が報告されました。しかし、その後の「たたき台」では、リーガルハラスメントへの対策へ盛り込まれていません。

法制審議会家族法制部会第22回会議(令和5年1月24日開催)

法制審議会家族法制部会第22回会議(2003年1月24日)遠藤参考人提出資料


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
別居・離婚後の嫌がらせ「セパハラ」について、少しイメージできましたでしょうか?

このnoteでは、引き続き、日本での実態と、海外での対策などについて情報発信していきます。

マガジン(こちらに記事をまとめていきます)


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