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「共同親権」法案 国会審議

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離婚後共同親権の導入を柱とした民法改正法案について、通常国会での質疑などを集めました。
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2024年4月の記事一覧

令和6年4月19日 参議員議員本会議 民法等の一部を改正する法律案 国民民主党・新緑風会 川合孝典議員

川合孝典議員 国民民主党・新緑風会の川合貴紀です。会派を代表して、民法等の一部を改正する法律案について、法務大臣にご質問します。男女雇用機会均等法の成立から39年が経過しました。ときを同じくして、男女共同参画の取り組みも始まり、これまで様々な法整備が行われてきました。かつて社会問題となっていた。結婚を機に退職することによる女性労働力の急激な減少、いわゆるM字カーブも、欧米諸国が注目するほどに解消が進んでいます。国際結婚も現在では毎年およそ20組に1組となっており、日本人の家

令和6年4月19日 参議員議員本会議 民法等の一部を改正する法律案 日本維新の会・教育無償化を実現する会 清水貴之議員

清水貴之議員 日本維新の会の清水貴之です。教育無償化を実現する会との統一会派を代表し、民法等の一部を改正する法律案について質問いたします。今回の民法改正は、夫婦の離婚後に子の親権について、現行では父または母のどちらかの単独親権とされているところを、父と母がともに親権を担う共同親権を選択できるようにするものです。行政の合意によって成立した婚姻は両性の合意によって解消できますが、母と子、父と子の親子の縁は、誰も切り離すことはできません。にもかかわらず現行の原則単独親権の制度のも

令和6年4月25日 参議員議員本会議 民法等の一部を改正する法律案 国民民主党・新緑風会 川合孝典議員

川合孝典議員 国民民主党新緑風会の川合です。まず、小泉大臣にお伺いをしたいと思います。先週の参議院の本会議で大臣に質問させていただきました。冒頭なんですけれども、子の利益の定理についてご質問しましたところ、大臣は子の利益の意義についてお答えをいただきました。役所がわざと間違えたのか、大臣が言い間違えたのかわかりませんが、その答弁の中で大臣は、子どものいわゆる利益について、その子の人格が尊重され、その子の年齢および発達の程度に配慮されて、養育されて心身の健康、健全な発達を図るこ

友納理緒議員(自民)質疑前半 2024年4月25日参議院法務委員会

友納議員 自由民主党の友納理緒でございます。 この度は理事の皆様、質問の機会をいただきましてありがとうございます。 今回の民法改正についてですけれども、子の利益を確保するために、子の養育に関する親権・監護等に関する規律、養育費の履行確保、面会交流、財産分与の請求期間の伸長、考慮要素の明確化など多くの改正を含むものでございます。 気になる点は多々ございますけれども、時間の関係がございますので、本日は子の養育に関する親権・監護等に関する規律を中心に質問をさせていただきたいと思いま

友納理緒議員(自民)質疑後半 2024年4月25日参議院法務委員会

前半の続きです。 友納議員 次に私、もともと看護師ですので、やっぱり医療現場における課題についてはお伺いしておかなければいけないと思いますので、ちょっとお伺いをさせていただきます。 医療現場でこの新しい制度が導入されることで混乱やそれによる萎縮が発生しないかという懸念です。 これまでも衆議院の質疑で多く挙げられていたかと思いますけれども、医療機関が共同親権であることを把握するタイミングですとか方法、あと説明をし同意を得る際に親権者双方との調整をするということは、すごく負担に

牧山ひろえ議員(立憲)質疑 2024年4月25日参議院法務委員会

昨日の参議院法務委員会、牧山議員の文字起こしです。 重要なところばかりで前後半に分けることができませんでした。 長いので休み休みお読みいただければと存じます。 牧山議員 立憲民主・社民の牧山ひろえです。離婚後の家族法制を中心とした民法改正案の質疑を担当いたします。よろしくお願い致します。 離婚後の家族法制に関しましては、一人ひとりの子どもの幸福に非常に大きな影響を与えるものでありまして、法制審においても非常に激しい議論が行われてきたことはご承知のとおりでございます。 途中ま

仁比聡平議員(共産)質疑前半 2024年4月25日参議院法務委員会

本日行われました、仁比聡平議員(共産)の質疑の文字起こし前半です。 仁比議員 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日初会の議論を始めてみて、やっぱりこの法案というのは、親子関係と家族のあり方に関する戦後民法の根本に関わる改正なんだと。これを国民的合意のないまま押し切っては絶対にならないということを改めて強く思います。 与党からも厳しい懸念が示されている。 野党の問いに対して安心できる答弁は返ってきていない。 それがこの参議院の審議が、委員会審議が始まってなおそうなのかと、

仁比聡平議員(共産)質疑後半 2024年4月25日参議院法務委員会

前半の続きです 仁比議員 2011年の改正というのは極めて不十分、中途半端なものでした。後に削除されましたけど、当時子の利益のためと言いながら、懲戒権の規定は削除されませんでした。依然として子どもを親の付属物のように捉えるという、そういう認識がこの2010年以降の時期にもですよ、この基本法の改正を阻んだわけでしょう。 実務では、その後の時期に家庭裁判所において原則面会交流と呼ばれる、そういう取り組み、運用が行われて、この今回の法案に対しても、多くの方々から、この裁判所の実務

趣旨説明と衆議院における修正部分の説明 参議院法務委員会2024年4月25日

参・法務委員長 民法等の一部を改正する法律案を議題といたします。 まず政府から趣旨説明を聴取いたします。小泉法務大臣。 小泉法務大臣 民法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨をご説明いたします。 この法律案は、父母の離婚に伴う子の養育への深刻な影響や、子の養育のあり方の多様化等の社会情勢に鑑み、子の利益を確保する観点から、民法等の一部を改正しようとするものであります。 その要点は次のとおりであります。 第一に、父母の離婚等に直面する子の利益を確保する観点から、民

石川大我議員(立憲) 2024年4月25日参議院法務委員会

石川大我議員(立憲)の質疑の文字起こしです。 石川議員 立憲民主・社民の石川大我でございます。今日もどうぞよろしくお願い致します。 共同親権の前に、いくつか積み残しを質問させていただきたいというふうに思います。 (中略:刑務所内の凍死事件とLGBT問題の流れ) 民法等の一部を解説する法律案、共同親権の質問です。 DV加害者の認知の歪みについてお伺いしたいと思います。 DV加害者の認知の歪みですけれども、DV・虐待加害者に認知の歪みがあり、加害の事実や加害性を否認し、むしろ

福島みずほ議員(立憲)質疑前半 2024年4月25日参議院法務委員会

福島みずほ議員(立憲)の質疑の文字起こし前半です。 ※福島みずほ議員は社民党党首ですが、会派により立憲と表記させていただきます。ご了承ください。 福島議員 立憲・社民共同会派の福島みずほです。 共同親権についてなんですが、相談して決めることができそうな人たちにとっては必要がない、相談することができない対立関係にある人ほど強く欲する制度が共同親権になっているんじゃないかと思います。 うまくいってるんだったら問題ないんですよ。 結婚している段階で、子どもの目の前で子どもの養育方

福島みずほ議員(立憲)質疑後半 2024年4月25日参議院法務委員会

福島みずほ議員(立憲)の質疑の文字起こし後半です。 ※福島みずほ議員は社民党党首ですが、会派により立憲と表記させていただきます。ご了承ください。 前編はこちら 福島議員 これは、夫は誘拐罪で刑事告訴したり、妻を民事で訴える、刑事で訴える、弁護士も訴える、弁護士を懲戒請求する。そして妻の家族も訴える。 散々こんな事件たくさんあります。私自身も訴えられてきました。 DVをやるというのはそういうことですよ。だからお願いです。 私はこの法律は、時間をかけてやり直すべきだと思います

衆議院法務委員会・やまのい和則議員(立憲)2024年4月5日質疑

>委員外でありますが、30分間質問をさせていただきます。誠にありがとうございます。 最初に申し上げますが、まだ私も最終的には、我が党も私も、法案の賛否は決めておりませんし、是非とも今日は前向きな答弁をいただければと思います。また失礼ながら、今日は小泉法務大臣のみに質問通告をさせていただいておりますが、22問通告を、あのいやいや基本的なことしか質問してませんので、そういう意味ではそれに基づいて、質問をさせていただきたいと思いますし、通告通りさせていただきたいと思います。 それ

岡村晴美 2024年4月3日衆議院法務委員会(民法改正の参考人聴取)ー脚注あり版

 共同親権の問題について正しく知ってもらいたい弁護士の会より、衆議院法務委員会にて参考人となった際の配付資料です。  なお、参考人聴取の書き起こしは、こちらから(七緒さん、ありがとうございます。) https://note.com/nao302198765/n/n507aeef4f576 家族法改正に関する懸念ー家事事件の現場から  名古屋で弁護士をしております岡村晴美と申します。弁護士になって17年目になります。取扱分野は、DV・性虐待・ストーカーの事件が8割、残りの2