見出し画像

4泊5日台湾鉄道一周の旅[4日目]

本日のスケジュール

台南駅から乗車 → 二水駅で下車し集集線に乗り換え → 車埕駅で下車 → 車埕駅の近くを散策 → 二水駅に戻る → 台中に移動、宿泊

4日目

今日はローカル線に寄り道します。

台南から二水へ

朝、台南駅を出発して二水駅に向かいます。

1.台南駅

台南駅を出て2時間ほどで二水駅に到着。この駅で集集線というローカル線に乗り換え、終点の車埕駅を目指します。

2.集集線路線図

次の列車の出発時刻まで30分ほど時間があるので、一旦、駅を出ることに。

画像4

   左:二水駅のホーム。列車のカラーリングが全体的に
     クリーム色がかっていておいしそうだな(えっ?)
   右:二水駅前の様子。ここが街のメインストリートのようです。

5.バナナ看板

集集線の沿線はバナナの産地として有名らしいです

駅前のメインストリートを少し行ったところにタピオカ屋さんを発見。小腹が空いていたので、タロイモ入りタピオカミルクティーを注文しました(いつもどおり、写真は撮り忘れました)。
タピオカミルクティーは台湾に来てから既に何度か飲んでいたのですが、タロイモ入りはこのときが初めて。メニューの写真で見る限りでは、タロイモの色味が食欲をそそられるものではなく、あまり期待してなかったのですが、いざ飲んでみると、何これめっちゃおいしいな!?
タロイモはシロップ漬けにされているのか、甘くてサツマイモっぽい味がします。食感はフニャフニャですが、タピオカのモチモチ感と相まってクセになりそう。もぎゅもぎゅ。幸せ。

でも、タピオカ&タロイモの炭水化物兄弟による逆兵糧攻めと、大量のミルクティーによる水責めにより、めちゃめちゃお腹いっぱいになります。ぐ、ぐるじい…。この状態で今から小一時間、列車に揺られるんかい。揺れ、少なめであってほしいけどな。山道を往くローカル線だけどな…。軽い絶望を覚えましたが、おいしかったので後悔はしていません。

二水から車埕へ

駅に戻って集集線に乗車。列車の揺れで胃の中のモノをこなしながら(危険)、終点の車埕駅に到着。

6.集集線乗車券

集集線のきっぷ。二水-車埕間の片道料金は45元=約170円也。

画像7

空気がきれいだったので、ホームでずっとスーハーしていました(不審)

かつて林業が盛んだった車埕駅の周辺には木業展示館や材木池があり、ちょっとした観光地になっています。我々も展示館を覗いたり、池の周りの遊歩道をブラブラしたり、池の見えるカフェでお茶を飲んだりしながら、まったりと過ごしました。

画像8

   左:席から見える池の景色。大変緑緑しい。
   中:軽食もあったけど、お腹いっぱいだったのでお茶菓子を注文。
     結局食べてる。
   右:お茶を注文すると、淹れ方を書いたカードがもらえる。
     「一杯目は1分間蒸らす。二杯目は30秒間、三杯目は1分間、
      その後は一杯毎に30秒ずつ延ばしていけばOK」って書いて
      ある。たぶん。

車埕から台中へ

車埕できれいな空気をいっぱい吸い込んで二水駅に戻ってきた我々。これから幹線に戻って台中駅に向かいます。

が、次の列車の発車時刻まで少し時間があるので、一旦、駅の外へ。そしてメインストリートを歩いて今朝訪れたタピオカ屋さんへ行き、タロイモ入りタピオカミルクティーを注文。おいしい~。幸せ~。
当然、お腹はいっぱいになったので、「ぐ、ぐるじい…」と呻きながら駅に戻り、台中行き列車に乗るはめに。でも、おいしかったので後悔はしていません(しろよ)。

一時間ほど列車に揺られて台中駅に到着。駅からバスに乗って台中国家歌劇院へ向かいます。

12.台中国家歌劇院

この建物を見るためだけに台中市に来ました

台中国家歌劇院は日本人建築家の伊藤豊雄氏の設計によるもので、2016年にオープンしました。曲線を多用した有機的なデザインが特徴で、当時、建築系やオシャレ系雑誌でよく取り上げられていたように記憶しています。
そういった雑誌に載っている写真を最初に見たときの私の正直な感想は、「何このデザイン…気持ちわるぅ」でした。あっ、ちょっとまって殴らないで落ち着いて。

いや、現代建築の大家の作品に対して本当に失礼な感想である、ということは重々承知しているんですよ。でも、館内の写真を見るたびに、何故か人体の内部(胃カメラで撮った映像とか)を連想してしまうので、ずっと苦手意識があったんです。
でも、写真で見て「好きじゃないな」と思った建物でも、実際に行って中に入ってみたら意外と快適だった、という経験が今までに何度かあったので、今回、スケジュールに組み込んで立ち寄ってみることにしました。

結論から言うと、行っておいて良かったです。イメージと全く違いました。

実際に建物の中に入ってみると、人体の内部にいる、というよりは、鍾乳洞とか洞窟の中にいるような感覚の方が近く、建物に包み込まれているような、何とも言えない安心感がありました。そもそも、「サウンドケーブ(音の洞窟)」がデザインコンセプトらしいので、「洞窟っぽい」という感想は持って当たり前なのですが。むしろ、私はどうしてこの造形から人体の内部を連想できたんだろうか。謎。
やっぱり建物は、実際に足を運んで自分の目で見てみないと分からないものだなあと思いました。

画像10

   左:基本的に天井も壁も曲線。コンクリートたくさん使ってそう。
   右:奥から階段がにゅぅーーーーーん

ん?自分が撮ってきた写真を見ると、やっぱちょっときもちわる…(小声)。何故?立体感が無いから?(自分の撮影の腕は棚に上げるスタイル)

画像11

  左:かわいいトイレサインと、洞窟をくり抜いたような館内通路
  中:「絶対真っ直ぐ通さないからな」という強い意志を感じる階段
  右:ミュージアムショップの什器類も曲線多めデザイン

食堂にて

台中国家歌劇院がある市内中心部には高層ビルがガンガン建ち並んでいましたが、本日宿泊するホテルの周辺は開発があまり進んでおらず、下町らしさが残っていました。個人的には、こちらの雰囲気の方が落ち着きます。

ホテルの近くには地元の人達で賑わっている食堂が数軒あり、そのうちの一軒に我々もお邪魔させてもらいました。店員さんには英語が全く通じないので、筆談・材料ダイレクト指差し・ボディランゲージと、利用できる手段をフル活用して注文します。

18.晩ごはん

ごはんだ、ごはんだ!

写真では、揚げた麩(写真中央にあるお皿に載っている物)が汁物に無事トッピングされていますが、最初はトッピングされていないバラバラの状態で店員さんから汁物と麩を渡された我々、

「この麩は汁物に入れて食べるのか?それとも別々に食べるものなのか?」
「分からぬ。店員さんに聞きたいけど、聞き方が分からぬ。」
「確かに。さすがに筆談やボディランゲージでは伝わる気がせぬ。」
「ぬぬぬ…」

などとボソボソ相談していると、同じテーブルで相席していた現地の学生さんが、

「ニホンノ カタデスカ?ワタシ、ニホンゴ スコシ ワカリマス」
「(揚げ麩を指して)コレハ スープニ ノセテ タベマス」
「(テーブルの上にあったお漬物みたいな食べ物を指して)コレモ スープニ イレテ タベルト オイシイデス」

と、日本語で全部教えてくれました。て、天使だ!天使がここにいるぞ!

天使(学生さん)曰く、学校で日本語を勉強されているとのこと。天使さんが先にご飯を食べ終わられたのですぐサヨウナラしてしまったのですが、はにかんだ笑顔がとても素敵な、優しい方でした。私も他人に優しい人間になろう…と思いました(未だ実現はしていない)。

本日は台中で宿泊。明日は最終日ということで、台湾版新幹線の「台湾高速鉄道」に乗って台北に戻ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?