見出し画像

ミャンマーの記憶①リメンバー、インレー湖とカックー遺跡

【ブログからのお引越し記事】

世間はお盆休み、私は普通に日曜日、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今日からミャンマーの記憶をお届けしていきたいと思います。
夏なのに、海外に行けないという苦行を課されて3年目。
思い出で旅した気分になる、なんてはずはなく、旅欲が抑えられなくなるという危険な行為なのですが、体を張って体験をシェアするのです。
というのも既に思い出してしまったから。

先日、奇界遺産展で見た、レイチュンセッチャー大仏の写真。
モンユワという町の近くにあるというので、Google mapでモンユワを検索してみる。
すると、近くに見慣れた町の名前。
マンダレーとバガン。

おお、行ったことあるじゃない!
と懐かしい地名を目にして、脳内の細胞の扉が開き、記憶に刻まれた景色が脳裏に広がる。

ミャンマーは私が珍しく、しっかりと観光した地。
大学生の時、友人と2週間ほど旅をした。

もう10年近く前のことなのか、と時の経過に驚愕する。
その間に、アウンサンスーチーさんが刑務所から出てきたり、また入れられたり、軍のクーデターがあったり、イスラム教の虐殺があったり、色々ありすぎ。
こうして列挙してみると、10年前の旅の記憶はあまりに平和で、その乖離に驚く。

まず、鮮明に覚えているのが、インレー湖。
宿で出会った日本人の旅人3人の印象が強いからかもしれない。

甘党の王者のような青年、プロフェッショナルなカメラを携えた世界旅行中のおじさん、ファッションへの熱い想いを抱く青年。

特に前者2人と、ひたすらトランプの大富豪をしていた気がする。
懐かしい。
旅先で出会った、気の合う人たちと話し、刺激を受け、ひたすら大富豪に興じるという一連の行事が懐かしい。
みんな元気にしてるかな。

インレー湖は、冒頭の写真のように小舟で漁をする人たちがたくさん。
片脚で立ち、長い棒のようなオールをもう一方の脚を使って器用に漕ぐ。
円錐形の網で捕獲。
頭に被る帽子も円錐形。

朝日と夕日を拝みに、私たちも3回ほど小舟に乗って湖に繰り出した。
湖って、どうしてあんなにも人を穏やかな気持ちにするのだろう。

そんなインレー湖から、足を延ばして訪れたスポットがある。
その名も、カックー遺跡。
あの幻想的な空気と、澄んだ音色は、忘れられない。
そこには、2000以上の仏塔がギッシリと立っていて。

その音色の美しさ、心地よさは、言葉では表現できない。私の語彙力の問題ではないと信じたい。

私はそこでスピリチュアルな感じを、ひしひしと感じた。なんとも陳腐に聞こえるけれど、本当の話。

すっかり忘れていたのだけど、裸足にならないといけなかったことも、記憶に影響を与えているのかもしれない。
足の裏から伝える何か。

本当に、苦労して行く甲斐があったと思う。
そう、行くのに苦労が伴う。なぜなら色々決まりがあるから。

まず、タクシーをチャーター、
タウンジーという街に行き、
そこでパオ族のガイドを手配、
ガイド料と入域料を払う
これはカックーに行く際に義務付けられていること。
そこから、さらに1時間の山道ドライブ。

普通に面倒くさいプロセス。
よって、友人と私だけなら確実に行っていなかった。そもそも知らなかった。
でも、例の宿で出会った甘党王子の熱心な勧誘に乗せられ、行くことに。

タクシーをチャーターするため、もう一人いた方が安く上がる。
ということで、今度は3人でファッション熱に燃える青年を口説く。
そうして4人で神秘に浸ったという。

他の3人は覚えているだろうか。
デジカメで一生懸命撮った写真たちはもう残っていないけど、私の記憶にはちゃんと残っている(上の写真はフリー画像から取りました)。

ちなみに、例の宿の名前は「リメンバー・イン」。
名前負けの逆を行く。
まさに、記憶に深くインした宿。
ルーフトップのバルコニーで頂く朝食が最高だった気がする。
まだあるのだろうか、と思って調べてみたら、立派なホームページまでできている。
https://rememberinn.jimdofree.com/

これはいつか再訪したい。
みなさまも、インレー湖にお越しの際は是非に。

ごきげんよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?