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《ペア読書メモ》人間と空間/オットー・フリードリッヒ・ボルノウ 著/せりか書

6月上旬に実施したペア読書。やりっぱなしになっていたのでメモをアウトプットします。

ペア読書をしてくれたS君、ありがとう!
S君の読書ログはこちら

記事としてブラッシュアップしようとして後回しになっていたので、メモ書きのまま公開します。

内容自体の要約としての情報は乏しいけど、
関連図書などは誰かの参考になる、かも?

●今回の読み方

・「読了」は厳しいのでキーワードを拾う感覚で実施。
・店舗を準備する上で、「人間と空間」にはキーワードが多く含まれると感じているのでそれを掴みたい。

●目次でピン!ときたところ→読んでみて感じたこと

2章 
-道について
→モンゴルの草原に行ったときに「はじめにできる人工物は道なんだな」と思ったことを思い出した。

-さすらい歩く
→いわゆる散歩。目的のなさ。自分が大事にしたいことに近い。

3章
-すみ心地
-覚めること、眠ること

4章
-ホドロジー
→ざっと読みではつかめない概念だった。
→おそらく、算数で言う「距離」に対する「道のり」を指している?

-手でつかむ ということ
→ハイデガー『存在と時間』を引用して考察されている。ハイデガー、そろそろ読まないといけないか…。

-生活空間
-行動空間
-気分付けられた空間
-多幸症
→いわゆる躁状態のことか?

-現在的
-共同生活
→キーワードやキー概念が多そうな節だが、速読みではつかめず。

5章
-空間を所有する
→この”所有”という概念はいかにも西洋的な感じがする。

-自分自身の空間
→5章は”居場所”、”居心地”、”居る”ということがキーワードか。
 doingではなくbeing、という文脈で出てくるときのbeingに近い。

-家屋
→家屋の外は攻撃的である、という前提もまた西洋的で大陸的なものを感じる。

-さえぎるもの
-総括
-真にすまう とは何か
→ここにまとめがあるとおもったが存外あっさりしていた。通しで読むと違うかもしれない。

●ペア相手と感想のシェアおよび議論

▶ペア相手の読んだ動機
・家とは何か?に関心があった
・仕事柄、ハウスマスターとは何か?を考えたかった
・教育哲学者としての著者・ボルノウ、数学的思考への興味

▶ペア相手が重点的に読んだ箇所
・第3章、第4章
-“行くこと、戻ることが 人間の行動原理である”
-“人間の中心として存在するのが 家屋 である”
-“幸福感” ”安らぎになぜ 飽きる のか?”

・ホドロジー的空間の解釈
-浮き出てくる道

・p.155 寝ることの安心、安らぎ

▶本全体の印象
・ロジカルでありつつ、スピリチュアルな雰囲気や感性の世界も感じさせる

▶『人間と空間』を読んで、関連しそうな本
-ハイデガー『存在と時間』
-國分 功一郎『中動態の世界』
→『人間と空間』の中で 「人間と空間は主観と客観だけで切り分けられるわけではない」「主観でも客観でもない空間」といった議論があり、そこから連想された本。

●ペア読書のその後


・ハイデガー『存在と時間』
→100分で名著シリーズでざっと読み。KindleアプリのiPhone読み上げは便利。

・伊藤亜紗 編、中島岳志、若松英輔、國分 功一郎、磯崎憲一郎『「利他」とは何か』
→『中動態の世界』を検索しているうちに発見。読んでみたいな〜と思っている著者が並んでいるのもあり読了。

→『中動態の世界』は一度挫折していたので、『「利他」とは何か』の一章でエッセンスを読めたのはよかった。受動態・能動態だけでない状態についての話。

●終わりに


・アウトプットは新鮮なうちにしないと、そのときの感覚が消えていくなと実感、、
・「ほとんど忘れた後に残ったものが自分にとっての記憶だ」という話をきいたことがあるので、まぁこれはこれで。


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