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《ニューノーマルの記録 in 西ノ島》再び歩みだすまち

●起こったこと

5月14日 島根県ほか39県で緊急事態宣言が解除される

緊急事態宣言 39県で解除 安倍首相が表明 新型コロナウイルス | NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200514/k10012430241000.html


5月15日 町民への町長要請が更新される

新型コロナウイルス感染症対策関連の町長要請_5月15日更新
http://www.town.nishinoshima.shimane.jp/news/861

島では朝10時に町内無線で流れていた「新型コロナウイルス感染予防についてのお知らせ」がゴールデンウィーク明け頃から放送されなくなる。

町内の飲食店やサービス業は営業形態を徐々に通常営業に戻す検討をしはじめる。

保育園も自粛要請がなくなり、我が家も5月15日(金)から久々の登園。4月10日(金)以来である。

この4月〜5月の間で、コロナウイルス感染予防に伴う全国的な移動自粛の影響で、島から本土へ引っ越すという話も見聞きするようになった。
感染者の確認がされていない地域と、感染拡大が続く地域との往来は厳しい状況となっている。

●日々の生活

炭火で焼くと旨い
ダッチオーブンに続いて今度はバーベキュー。
スーパーで買った鶏肉が、外はこんがり中はふっくらジューシー。
今まで食べたバーベキューの中で一番美味しくできた。
炭火焼きは正義。

砂遊びがしたいならビーチに行けばいいじゃない
1歳息子が家庭菜園用のプランターを荒らすので、いくらでも砂がある海岸で遊ぶことにした。春の真昼の海は貸し切り状態だった。

1歳息子は足が砂につく感覚が嫌なようで砂浜ではモジョモジョしてあまり動かなかったが、水辺に近づけた途端ものすごい勢いで進水し浸水していく。海中での一歩が陸上より大きい。
ちょっと待て、待つんだと息子の体を陸に上げるが、息子は海へ海へと走性を発揮する。彼は海洋生物なのかもしれない。

4歳娘は砂に埋れるのが楽しいらしく、首から下まで砂の中に埋まっていた。砂の布団は暖かくて気持ちいいそうだ。

夫は砂で通天橋を作ったりしていた。

●メディア関係

News PicksのWeekly Ochiaiが相変わらず面白い
「N」(標本数)とか「大学の研究におけるウェットとドライ」(ウェットは生体等を扱うもの、ドライはデータ等を扱うもの)とか、一般的には解説が必要そうな用語も説明無しでガーッと会話が進んでいく。
情報量の多さとスピード感、ある種オタク同士の会話を聞いているときと同様の面白さがある。

ディズニーデラックスへ加入
家で過ごす時間が増えたので加入。子供にどれくらいメディアを見せていいのかいつも悩ましいが…。
自分も幼少期にディズニー・アニメとジブリを繰り返し見ていたので、思い出の作品を子どもと一緒に見た。

『リトル・マーメイド』(1989年)…4歳娘は音楽シーンになると毎回踊ってくれる。ストーリーはなんとなくわかるようだ。

『美女と野獣』(1991年)…4歳娘に内容を聞いたら「やじゅうはやさしい」と言っていた。大体あっている。
大人になって見返すと展開の急さにやや驚くが、ミュージカルが状況説明に功を奏している。
ベルが読書好きというのは、今思うと珍しい設定だなと思う。
「ヒロインの父親を精神病院に入れて隔離しよう」と画策する場面は、現在だとポリコレに引っかかりそうである。

●読書記録

新型コロナウィルス拡大以前に書かれた本かどうか、今まで以上に出版年月日を気にしながら読書している。

▶『国外逃亡塾 普通の努力と少しばかりの勇気でチートモードな「自由」を手に入れる』白川寧々(2020)

“親子が、家族が、チームであることはめちゃくちゃ大事だ。”
『国外逃亡塾 普通の努力と少しばかりの勇気でチートモードな「自由」を手に入れる』白川寧々(アルク 2020)より引用

2020年4月発売ということもあり、コロナ禍でも、いやコロナ禍だからこそ読んで勇気をもらえる一冊であった。
これは育児書だ。
英語での情報収集により世界が広がる感覚を得たのは大学4年生の頃だったが、また日常にも取り入れて行きたいと思う。

▶『日本近代文学の起源 原本』柄谷行人(2009)

“むろん日本においては、柳田国男が「小児生存権の歴史」などで述べているように、子殺しは日常茶飯事であった。したがって、子供を大切にするという思想は、一つの特異な宗教的観念としてあらわれたのであって、自明の理ではない。「幼児殺しの世界」を非道徳的とよぶことは、「道徳」それ自体の転倒性をみないことである。”

“明治期における教育思想が批判されるとき、いつも学制そのものの意味作用が見落とされる。したがって「教育」そのものが疑われずに残る。良心的でヒューマニスティックな教育者・児童文学者らは、明治以来の教育内容を批判し、「真の子ども」、「真の人間」をめざしているのだが、それらは、近代国家の制度の産物にすぎないのである。”

“ユートピアを構想するものは(そのユートピアでの)独裁者だと、ハンナ・アーレントがいっているが、「真の人間」、「真の子ども」を構想する教育者・児童文学者はそのような”独裁者”でしかありはしない。しかも、いつもそのことをまったく意識しないのである。”
『日本近代文学の起源 原本』柄谷行人(講談社 2009)より引用

きっかけがあり「児童の発見」の章だけ読んだが非常に痛快であった。
教育にまつわる歴史や社会構造を、ふあっと脳を持ち上げて俯瞰で見せてもらった感覚だ。

教育を知るには、教育の系外に出て教育をみる必要があると感じていたので、良いタイミングでこの本に出会えてよかった。

▶『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』藤井 保文 尾原 和啓(2019)

“OMO (Online Merges with Offline)”
“「データのやりとり」が新たなインフラとなり、(中略)プラットフォーマーがトップに君臨する図式が生まれます。”
“この産業構造で重要になるのは、「自社はこの中でどのポジションを確保するか」という視点です。”
『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』藤井 保文 尾原 和啓(日経BP社 2019)より引用

この本で初めてペア読書という手法を使った。
積ん読させないために有効である。

読書後の30分の議論の中で、
「OMOは教育分野に置き換えるとどうなるのか」
「新しい産業構造はどんな人材・人物像が求められるのか」などについて話し合った。

今回は30分で読み切るために下記の方法を試してみた。
・前半15分で気になる言葉や図に印をつける。
 まえがき→あとがき→目次→本編 の順。
・後半13分で、印をつけた周辺箇所を読む。章ごとに2分間隔でタイマーを鳴らし、間に合わない分は読み飛ばす。
・ラスト2分で本の要約をメモし、ディスカッションで語りたい問をつくる。
速読はいままでやったことがなかったが、30分制限の中でいろいろ試してみたい。


●その他

子どもが起きるまでの数時間で仕事と家事をさばく生活をする中で、ポモドーロ・テクニックを導入した。

20分(作業)・5分(作業片付け)・5分(休憩)の繰り返しで回しているが、家事とも相性が良い。
5分の休憩は書類仕事や水回りなど「ちょっと気乗りしないタスク」を片付けるのに有効。

導入のきっかけは台湾のデジタル大臣。

ホログラムで市民と対話!? 全世界が注目する台湾の"デジタル大臣"オードリー・タンが語るCOVID-19対策と新しいデモクラシーのかたち
https://note.com/blkswn_tokyo/n/ne3513163c79b

●所感

子どもとたっぷり過ごす1ヶ月がひとまず終わった(再び自粛になる可能性もあるが)。
我が家の場合、暮らしを起点にした生活を見直す機会となった。
子どもを保育園に預ける生活が再開し、来週はまた別の風景が見られそうだ。


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