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特許管理ツールの比較まとめ
日本で一番ベンチャーの知財担当をしているarisadaです。(おそらく)
これまでに、LINE→メルカリの知財立ち上げに従事し、現在は複数のスタートアップ・ベンチャーの知財活動立ち上げを支援しています。
このnoteでは、特許などの知財管理ツールについてご紹介します。
背景
ベンチャーで知財業務をやっていると、知財管理ツール(主に特許管理ツール)の導入をどうするかという問題に直面します。
・スプレッドシートで特許を管理し続けるのか
・国内企業の特許管理ツールを使うのか
・海外企業の特許管理ツールを使うのか
・特許管理ツールに何を求めているか
・などなど、、、
特許管理ツールはかなりの数がありますが、ウェブ検索でヒットする特許管理ツールを網羅的に調べてみました。
この記事は日本語で記載しているので、多くの方は外国出願よりも日本出願が多いだろうという推測のもとご紹介します。
特許管理システムの新規導入・変更のお役に立てれば幸いです。
※特許管理システムの導入にあたっては、初期の工数だけでなく、ランニングの工数(従業員の入退社に伴う人事DB更新や特許管理システム上での出願経過の更新工数など)も確認することをオススメします。
root ip(株式会社root ip)
近年のウェブサービスを意識したUIで直感的に操作可能な弁理士が開発した特許管理サービス。標準で商標・意匠・実用新案も管理可能。その他係争案件や契約管理案件も管理可能(オプション)。
初期費用44万円 + 月額1.65万円/ユーザ〜
価格も良心的な設定で、何よりUI的に使いやすい。
PatentManager, IP Vision, IP Drive(日本パテントデータサービス株式会社 )
https://www.jpds.co.jp/management/patentmanager.html
件数規模に応じてPatentManager, IP Vision, IP Driveのいずれかがベストになるサービス設計。個人的にはどれか一つで統一したらよいのでは、、と思ったりしています。
ミニマムはIP Drive(200~300件に最適なサービス)。初期費用不要。近年のウェブサービスを意識したUIで直感的に操作可能。
CyberPatent Topam(Questel系列)
多くの事務所で導入されている所感。
操作には慣れが必要。
ワークフローを設定したい場合は別途追加サービスに加入する必要がある。
特許調査サービスのサイバーパテントデスクとの連携も可能。
PALNET/MC Cloud, PALNET/MC6
PALNET/MC6のコンパクト版がPALNET/MC Cloud。
日立のサービスなので、基本的には伝統的な日本企業向けのサービスと思った方がよい。
HPから製品カタログをDLできるが、諸々の個人情報入力が必要。
MASYS(日本アイアール株式会社)
国内特許管理システム
月額35万円〜
UIはかなり古い
DBBOY/uni(株式会社マイクロ・シー・エー・デー)
価格は応相談。デモリクエスト可能。
クラウド対応しておらずサーバが必要。ベンチャーには向いていない所感。
KEMPOS(株式会社ネットワークス)
初期費用70万円+月額1万円〜
UIは古め。クラウド対応しておらずサーバが必要。
ANAQUA(Anaqua Inc.)
発明管理と知財管理とでサービスが異なるので要注意。
UIは新しめ。
海外発のサービスなので、各種機能が日本特許に対応しているかは要確認。
特許帳(Questel系列)
135,000円(管理件数2000件上限)〜の料金体系
UIはかなり古め
Orbit Asset(Questel系列)
UIは新しめ。デモリクエスト可能。
IP Compass(中央光学出版株式会社)
経過情報取り込みには別途KCS Web(国内特許検索システム)の契約が必要。
UIは比較的新しめ。
HPに金額情報なし。
DIAMS iQ(デンネマイヤー)
UIは新しめ。デモリクエストを受け付けているので、まずはデモをリクエストするのも一手。
デンネマイヤーは知財の年金管理でオススメしたいので、特許管理システムについて相談してみるのもオススメ。
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