【知財転職】SUN METALONの知財担当募集を分析しました
金属業界スタートアップのSUN METALONが、知財担当を募集しています。(執筆時点で募集中)
これまでのスタートアップ・ベンチャーでの知財担当経験をベースにして、SUN METALONの知財担当募集要項を見ながら、SUN METALONでの知財業務を分析してみます。
SUN METALONの基本情報
SUN METALONは2021年設立の会社で、以下の事業を展開しています。
金属鉱石の還元
金属リサイクル
金属3Dプリンター事業
SUN METALONの特許情報
SUN METALONの特許をJ−PlatPatで調べると特許出願は4件です。
2021年創業のスタートアップなので、創業時期から特許出願しているのがわかります。
件数自体は多くないですが、創業から3年程度で知財担当の採用に着手するのは動きが早いと思います。(良い傾向)
ちょっと見てみると公開請求をしているようなので、知財に注力しようとしている可能性は高そうです。(あんまり公開請求をやる企業がない印象なので、何かしらのロジックを検討した上で実施していると想定=知財について議論がなされている)
募集内容を見ながらもう少し詳細に分析していきます。
募集背景
募集ページには以下の記載があります。
SUN METALONの募集ページ情報によれば、知財組織の記載はありません。
創業時期から逆算しても一人目知財である可能性が高いです。
業務内容
業務内容には以下の記載があります。
ベースは特許出願となっています。
商標も含まれているあたりがスタートアップっぽいです。
実際には特許:商標=7:3くらいになると予想します。
事業的にもガンガン新規サービスを提供する事業ではないと思うので、一定商標を出し終えたら商標業務はシュリンクすると思われます。
また、必須の応募資格として以下の条件があります。
ソフトウェアの知財部門での経験でOKとなっていますが、そもそもは金属系のスタートアップなので、ソフトウェアのバックグラウンドだけだときつそうです。
私の大学時代の専攻が金属物性学だったので、ソフトウェアと金属は勝手が違うと思うのは正しいと思います。
(ちなみに卒論テーマは「高窒素オーステナイト鋼における脆性-延性遷移挙動」でした。夜中に研究室で試料研磨してたの懐かしい。)
年収は?ストックオプションは?
募集ページの給与情報では「年収(フルタイム)ご経験/スキルを考慮してオファー致します。」と記載されています。
ストックオプションや持株会については「米国式SO制度」と記載されています。ちなみに最近日本では信託型SOが課税対象となりました。
SOがどの程度つくかは不明ですが、SOのボリュームによっては好条件かもしれません。
リモートワークできる?副業OK?
勤務条件は以下の記載があります。
朝が早いですね。。アメリカとの時差を意識した労働時間な気がしますが、フレックス制となっているので、実際に従業員がどの時間帯で働いているかは気になるところです。
ちなみに副業の可否に関する記載はないので、副業をしたい方は事前に確認するのをおすすめします。
以上の知財担当募集をもとに、実際に求められている成果や、想定される忙しさ・高い評価を得る動き方を分析し、どのような人材が転職に向いているか解説したいと思います。
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