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起立性調節障害でたった2ヶ月の勉強なのに中学受験に合格した話

   小学6年生の秋、同級生が附属学校の見学に行くことを聞き、親に話した所、何故か私が行きたいと言っていると勘違いしたらしく、申し込みをされた。
学校にほぼ通えていない中、中学の見学をしていいものかと思った。でも、違う世界を見てみたかった。

実際、目で見てみると、驚いた。
地元の中学に比べ、自由で、人の温かさを感じた。
「ここならやっていけそう。」
それから、中学受験を決意し、学校に通うようになった。
そして、約1ヶ月後、塾に通うこととなる。
このとき既に11月だった。

   
   私は、小学生の頃、実はいじめを受けていた。
起立性調節障害になってからだ。
学校に何故こないのかと言われ、説明したって理解してはくれない。
さらに、学校に来いと言われ、だから来たのに今度は来るなとも言われた。
矛盾しすぎて、どうしたらいいかわからず、保健室に逃げた。
これが始まりだった。
元々人間関係は最悪だったが、それ以上になってしまった。このまま、中学生に私はなれるのか?なったとして、またこの人たちと共に過ごすなんて嫌だ。

だから、頑張れた。
受験をして、周りと違う学校に行くしかなかった。
必死だった。
気づいたときには、起立性調節障害はほぼ完治していた。

塾の先生にも、親にも、受からない、受かるわけない、そう言われる日々。
でも、諦めなかった。
辛いときは、いじめられる中学生の自分を想像した。絶対、こうはなりたくない。
その強い思いが、合格に繋がったのだと思う。

   合格した学校は、附属学校ではない、中高一貫校だった。
でも、自由で、温かくて、優しい学校だった。

6年間通うことができなくなるなんて、起立性調節障害が再発するなんて、思ってもいなかった。

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