「休む」をしたら、幸せがみえてきた

「休む」ことは全ての時間が自分の物になるということ。
会社や仕事に支配されない時間。

この数ヶ月の間、アトピーが悪化して仕事どころではなくなり半ば強制的に療養生活を送っていました。

突然ふってわいたような、治療以外何もしなくていい毎日。
そんな中で、ちょっとずつ自分の時間を取り戻して生きることができるようになり、好きなことや幸せの最小範囲がだんだんと見えてきました。

今では、「休む前の私、なんで今までそんなに焦っていたの!?」ととっても不思議です。

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幸せの最小範囲=自分が幸せだな安心だな と思う1番小さな条件のこと

私にとってのそれは、

・家族みんなで暮らすこと
・その暮らしを楽しめること

です。
あれれ。びっくりしたことに、休んだことで暮らしを楽しめるようになり、もう叶ってしまいました。
休む前までは激務で暮らしを楽しむ余裕なんかなかったけれど、休んだ今では夫と猫と仲良く楽しく過ごすことができており、充実を実感しています。

今まで、幸せになりたくて仕事を頑張って忙しい日々を送っていたのに。
それが私の幸せの邪魔をしていたとは。本末転倒！

私、もう頑張らなくてもいいんだ！ と、とても嬉しくなりました。
嬉しくなったということは、仕事を頑張ることが苦痛だったと同義です。
この幸せの最小範囲が崩れない程度の仕事でよくて、無理に急いだり自分をないがしろにしてまで頑張る必要はないのです。


思えば、社会人になってからの私、激務と言われる広告代理店に勤務、その後紆余曲折を経て独立。
今は会社経営をしているため複数のプロジェクトを抱えており、仕事量も普通より多かったので、移動は常に小走り。
家事も効率重視で常に急いで作業。ご飯も、急いで食べて、お買い物も急がなくちゃ…と、頭の中には常に「急がなくちゃ」が浮かんでいました。

社内でもたまにきつい言葉や圧を投げられてしまうこともあり、自分で作った会社なのになんで仕事でこんなに苦しめられているんだろう と、耐える日々。耐えないと、仕事がたまってしまう。

好きな仕事がどんどん嫌いになっていく。
大きなストレスがあったのにすら、なかなか気づけませんでした。

幸せの最小範囲を知ることができたのは、これからの自分を守るためにもとても大切なことだと感じています。

過剰に頑張りすぎてしまいそうなときに、私はもう幸せだから頑張らなくて良い とブレーキをかけることができるからです。

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「休む」で得られたことは他にもあります。

急がなくちゃ！の思考がなくなり余白ができたからか、昔の自分について思い出すことが多くなりました。

そいえば、私、手芸が好きだったんだ。テディベアも作りたかったんだよなあ。お洋服も作って着せ替えしたり。
お料理も好きだったなあ。時短調理時短レシピばっかり作ってたけれど、本当は手間暇かけるのが好き。
忙しいと嫌だった家事も、本当はけっこう好き。お掃除とか。

忙しい状態を続けていたら、一生忘れてしまっていたかもしれない宝物の数々。
日々の忙しさにかまけておざなりにしてしまっっていたのだなと、そんなつもりは全くなかったので、これに気がついた時は衝撃的でした。

なんで、こんなに自分のことを忘れてしまっていたんだろう。

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久しぶりに体調の気分がよく、天気も良かったので近所の公園を散歩してました。小鳥や草をなんとなく眺めて、私も自分のペースでいきたいなあ、人間早すぎるなあ。
と、その時ハッとしました。

今の一般的な近代の社会生活の時間軸が、私の体の時間軸と微妙にずれていて、それに合わせようとするからいっぱいいっぱいになって、自分の好きだったことや懐かしい物を忘れてしまっていたのだと。

社会の時間と私の体内時計、常に時差が発生しているようなものです。
社会の時間は私より1.5倍くらい早いようで、それに食らいつくのでいっぱいいっぱい。
急がなくちゃで頭が埋め尽くされて、常に疲れて睡眠不足。
自分のことを考える余裕なんて一個もありませんでした。

休んでいる間に自分の時間を取り戻している という感覚が芽生えてきたのがわかります。

過ぎてしまう時間には追いつけないんだから、急いだってしょうがない。

これからは、自分の時間軸と感覚で生きた方が、豊な日々を送れるだろうし、大多数の社会の方に無理に合わせる必要は、よっぽどの理由がない限り必要ないという、ちょっとした真理にも近いものを心で理解することができました。

私はもう十分に幸せで、必要なのはしっかり休んで体を治し、暮らしをもっと楽しめるようになることだけ。
仕事は人生のオプションで、できるようになったらやればいいだけのこと。


正直、体調はまだ万全ではなく、仕事を始めることに不安を感じています。
一応GW明けまで休むと宣言してるけれど、それまでに復帰できる自信はあまりありません。
GWがあけて、働けそうなら働けばいいし、だめそうなら休みます と言って、おやすみすればいいのだ と、幸せの最小範囲を知って、自分のことと時間を取り戻しつつある今、とても気楽に構えています。