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うちのネコが迷子になりまして #8 わたし、ずぶ濡れになる

ここ最近は天気がとても悪くて、しとしと雨が降る日もあれば、土砂降り雨の日もありました。

もともと雨は好きな天気だったけれど、クロエちゃんが迷子になってから、雨降り模様にますます安心するようになりました。

だって、雨の日は、猫はじっとして移動しない。


迷子猫探しで一番怖いのが、移動されて遠くに行かれてしまうこと。

小雨くらいなら気にせず動き回るけれど、猫たちは基本的に雨に濡れるのが嫌い。
猫たちは、雨の日は濡れないように、物陰でじっと雨宿りをします。

土砂降りでクロエちゃんの行動が制限されて、遠くにいってしまいませんように。危険な目にあいませんように。そんな気持ちでザーザー降り頻る雨を眺めます。

クロエちゃん-2


目撃情報の一報が入ったのは、7月7日。
この日は確か、降ったりやんだり忙しない空模様でした。

チラシの折込作業を部屋でしていたら、仕事中の夫から連絡が。

「ちょっと遠いけど、クロエちゃんによく似た猫がいるって電話かかってきた!」(チラシには、夫の携帯番号を記載してました。)


久しぶりの目撃情報!!!
嬉しい!!!


夫によると、1kmくらい先にある床屋のスタッフさんが、クロエちゃんによく似た猫が空き地で毛繕いしたのを見かけたらしいのです。

おおよその住所を聞いて、現地に向かいます。

床屋のスタッフさんのお時間をいただいて、見かけた猫の特徴をヒヤリング。確かに、クロエちゃんに似ている。

でも、距離がなあ。迷子になった地点からの距離が、ちょっと遠すぎる。

猫には行動範囲が決まってることが多く、

・完全室内飼いかつ去勢避妊していたら半径100m
・半ノラかつ去勢避妊していたら半径200m
・野良猫なら半径300m

が、基本的なセオリーです。

クロエちゃんは、完全室内飼い避妊しているので1kmの距離を移動している可能性はかなり低い。

でも、元野良猫だし、足長いし、6日前に弟が目撃した地点が、もうすでにちょうど半径100mの地点だったし。

もしかしたらってこともあるので、周辺を捜索することに。


ついさっきまでいたと思われる空き地に案内してもらいました。

いないねえ〜

なんて思いながら、
しばらくその辺をうろうろしていたら、雨が降ってきました。

しかも、かなりの土砂降りです。

傘を持ってきていなかったので、濡れるに任せてそのまま探し歩きます。

着ている薄手のユニクロのパーカーが、水をすってずっしりと重くなるのがわかります。

雨が降ると、猫は移動しないので大チャンス、軒下や、あきちの草むら、車の下など、雨をしのげそうなところを探しました。

スボンとスニーカーが水を含んでチャプチャプします。

雨でこんなにびしょ濡れになったのは人生ではじめて。パンツまでビッショリ。気持ち悪いけれど、我慢。

クロエちゃん、こんな遠くに来てしまったのかな?
本当にクロエちゃんかな?


しばらくすると、床屋のスタッフさんが私のところに走っていらっしゃいます。

床屋の隣にある空き家に、クロエちゃんと思われる猫が入っていったよ!と。
このお方、目がとても悪いそうですが、猫や鳥などの動物はよく見えるとのこと。私の弟といい、動物がよく見える目を持っている人っていうのは、たまにいるのだなあ。羨ましい限りです。

その空き家は、とても立派なおっきなお家でお庭も広く、隠れるところもたくさんで、猫にとっての楽園みたいな場所でした。しかも20年以上も空き家で放置されているらしく、草木がボーボー。
土地も建物も、誰の持ちものなのかわからなくなり、そのまま放置されているらしい。

「入っても誰も怒らないよ!」の一言に後押しされて、高い塀の隙間から、庭に入ります。

私の腰くらいの高さまである草や、積み重なっている枝をかき分けて、そーっと、抜き足差し足。探していると。

塀の外で傘をさして見守ってくれているスタッフさんが
「階段下の隙間にいるよ〜!」

その声に従い、目的地に向かってゆっくり進みます。2mほど手前で、懐中電灯を取り出し、階段下を照らすと猫がいる。

「あ、クロエちゃんじゃない!!」

似てるけど、違いました。

私と目があってびっくりした猫は、電光石火の速さでビューっと駆け抜けていってしまいました。

雨宿り中に、驚かしてごめんね。

一瞬しか目が合わなかったけれど、違う猫であることはすぐにわかりました。模様はとってもよく似ていたけれど、クロエちゃんはね、もっと可愛い!!

クロエちゃんじゃないことがわかったのが、大きな収穫で、とても嬉しかったです。

まだきっと、近くにいてくれている、そんな気がしました。

ずぶ濡れて家に帰ると、実家の猫アンディ君が水滴を美味しそうになめます。能天気なアンディ君。捜索期間中の、私の癒し。

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クロエちゃんのこと、猫電波で呼んでおくれ〜!!とアンディ君にお願いをしました。

(猫電波については、別の記事で触れます。)

いつまでも私の裾をなめ続けるアンディくん。

汚いからやめなさいよと言って、私はシャワーに入ることにしました。

幸い、体が冷えることもなく、風邪もひきませんでした。

今が夏でよかった。


北海道は7月8月以外は寒いから、風邪をひいちゃう。ラッキーな季節に感謝しながら、クロエちゃん捜しを続けます。

▼クロエちゃん迷子の件、過去の話はこちら







note書くときのコーヒー代や、クロエちゃんへのスペシャルおやつ代にさせていただきます٩( 'ω' )و