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また「好き」に惑わされてしまった件

わたしは読書が好きだ。
特に小説。
ハッとさせられる一文や、お守りにしたい一文を見つけては、「ッカ~~~」とビールの一口目を飲んだときみたいな声を漏らしてメモをとるし、特大どんでん返しのラストには、高揚した気持ちを抑えて「はぁぁぁぁぁあああ!!!!!」とため息まじりの声をあげる。

しかし、このような発言をする人もいる。
「読書をしていたら眠くなる」
人生で100回くらい聞いたフレーズだ。

もったいない!!!


あんなに面白いのに。
文章でしか作れない世界だってあるのに。

もっとみんなに「読書っていいな」と思ってもらえる方法はないのかな?
そう思って、Instagramのアカウントを開設してみた。
たくさんの人に「読むこと」を楽しんでほしくて、投稿内容を熟考し、発信してきた。

でも。

あるInstagramのアカウントを見た。
自分と同じく読書が好きな方で、たくさんの本が紹介されていた。
その方のある投稿に、スワイプする指がとまった。
本が好きだから、読書が好きだから、いつか読書に関するアイテムを作りたい。
それが夢なんだと語られていた。
わたしはまた、思ってしまった。

負けた。

「好き」という気持ちが、負けた。
勝ち負けなんてないはずなんだけど。
スンっと冷静になる。なってしまう。
そういう場面に、わたしは幾度となく出会ってきた。
好きだよ、読書。
でも、
好きなのかな、読書。

「好き」が「好きなのかな」に変わるとき、いつも心がざわざわする。
本当はずっと「好きなのかな」だったんじゃないかって。

でもね、こんなわたしにも、本にまつわる理想があるんだ。

いつか、大きな本棚を部屋に置きたい。
お気に入りの本だけをそろえた、木製の本棚。
ホットコーヒーを片手に、まっしろなソファでとっておきの一冊を読む。
一人掛けのゆったりした椅子でもいいな。
今のところコーヒーしか家にないんだけど。
この先ぜったいに叶えるんだ。

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

一日経って、ここまでのnoteを読んでみた。

いや、きみ、読書好きじゃん!!
またこの現象に陥ってるじゃん!!!

「好き」って気持ちは目に見えないぶん、測るのが難しいみたい。
いや、測る必要ないのに測ろうとするから「好きじゃないかも…」に陥ってしまうのかも。
「好き」という感情自体に囚われて、その先にあるものに目が向かないというか。
そもそも、「好き」の先にあるものってなんだ…?

無限ループの沼に足をとられてしまいそうなので、この思考の癖とは時間をかけて向き合っていくことにしよう。

※このnoteを書きながら新たに気づいたことがあったので、さっそく取り組もうと思います!アウトプット大事!!

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