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製造業の嫁の資金繰り経験

夜のニュースの時間。

様々な業種の人が資金繰りに苦しんでる様子が流れている。
少しでも私の経験がどなたかのお役に立ちますように。

私の夫は製造業の事業主。
はい、自慢したくなるほどの超零細企業。
それでも、大企業と直接取引をさせていただいている。
その大企業がある日突然、当社がメインで納品させていただいていた工場を閉鎖すると発表。当時新聞の第一面を飾ったくらいの大きな工場だった。
当然売り上げはゼロベースに落ち込んだ。
社会保険費や家賃、わずかな借入金の返済など諸々。
子どもたちもまだ高校生で、受験やらなんやらに一番お金が係る年頃だった。

今、コロナウイルスで苦しんでいる人とほぼ同じ状況だったと思う。
支払いにどうしようと夜も眠れなくなるだろうし、私も一晩で不眠症になってしまう経験をした。

借入金がある場合、銀行や信用金庫もきちんと話をすれば、それなりの対応をしてくれる。ただ、リスケには注意。最後の手段としてとっておくべき。
リスケは金融機関が最も嫌がる手段で、返済方法を元に戻しても、なかなか
リスケをしたというレッテルを剥がしてはくれないからだ。
税金や社会保険料なども、きちんと手続きをすれば、納付期限を延ばしてくれる。
なにも、犯罪者になったわけではないので、堂々と手続きをすればいいだけ。

こんな時に、普段からの節約が大切になってくるのを覚えていて。
倒産防止共済や小規模企業共済制度にしっかり積み立てをしておくべき。
だれに気兼ねすることなく、引き出して補充することが出来る。
また、そういうところに積み立て金があるいうのも、信用組合などの安心材料になる。

ついでに夫が自営業者になったのは、バブルといわれた時代がはじけて、リストラに合ったから。前触れもなく、1/3ほどのお給料を渡され帰宅して、崩れこんだ記憶がある。
その時もなんだかんだと貯金を切り崩して、会社を立ち上げた。
最初に5万円の家賃の倉庫を事務所として始めたのだけれど、倉庫の床は土、そのまんまの地面だった。

人生、菜々緒ちゃんだったら良いけれど(笑
七転び八起き。

この騒動を騒ぎに独立する人もいるだろう。
綺麗ごとをならべなければ、会社を立ち上げられるかもしれない。
土間からでも仕事を始めればいいのだから。

私の倒産騒ぎの時、大企業に頼り切ってたからや、なんとか、かんとか、etc・・・
厳しい言葉を言われたこともありましたが、今は日本中が非常事態。
そんな時、救われた言葉がありました。
「悩め、悩んだらええのや。きっと良い考えが浮かんでくるから」って
悩むのも悪くない時間なんですよね。
皆が辛いので、なんとか乗り越えて欲しいと願う毎日です。

さて、夜は眠るもの。
皆様お休みなさい。






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