見出し画像

本の紹介:『自分を操る超集中力』

※全部で1694文字の文章です/3分半ほどで読めます。

メンタリストのDaiGoさんが書いた「いかに集中するか」についての本です。これがめちゃくちゃ面白い。

これも使える、あれも使えるという実用的な情報がかなり詰まっていて、すぐに試したくなるような本でした。

その中から、特に有用だと思った情報を3つ紹介。

==================

「ウィルパワーの局地集中」が一番大事

集中力とは「ウィルパワー」。「ウィルパワー」とは、思考や感情をコントロールする力で、脳の前頭葉の体力の様なものです。

体力なので、使うたびにどんどん消耗していきます。全部使い果たす=集中力が無くなるのとイコール。睡眠をして回復するしかありません。

なので、ポイントはいかに節約して大事なことに使えるか。その節約方法の1つが、「意思決定する機会をなるべく減らすこと」。意思決定というと仰々しく聞こえますが、例えば、朝着る服を考えることも意思決定の1つ。

スティーブジョブズが毎日同じ服装を着ていたことは有名ですが、それはつまり、ウィルパワーを節約していたんですね。

ぼくで言うと、毎朝起きたらすぐにランニングに行くことを決めていることと、すぐに行けるように、ランニング用の服を着て寝ています。

集中するとは、「やらないことを決めること」。別の言い方をすれば、「あらゆることを習慣化して、無意識レベルで行えるようにすること」。まさにアスリートです。

そして、残ったウィルパワーを重要なこと、例えばプレゼンや会議などに一点集中で使い切る。これが本書で学んだ最も重要なことです。

集中せざるを得ない環境を作る

机の上が汚いと集中できないは真実らしく、ウィルパワーの消費につながります。

その理由は、人間の本能レベルで説明できて、何かモノがあると「これはなんだ?」と本能的に警戒してしまうのだそう。それによって、半ば無意識に集中してしまうので、結果的にウィルパワーが消費される。

なので、徹底的に禅の精神で不要なモノは机から一切無くす。片付けボックスを1つ用意してスマホなどを全部そこに入れたり、テレビのある部屋で勉強するのをやめるなど、まずは環境から整える必要あり。

自分の意思は、思っているよりも強くありません。集中しようと考えるよりも、集中せざるを得ない状況、環境をシステマチックに作ることが大切です。

1日のうちにサボる時間を「意図的」に組み込む

これ、Googleの20%ルールに似ていますが、ポイントは「意図的」にサボる時間を設計することです。

常に集中しようと思っても、どうしても気が散ってTwitterをみたり、Youtubeをみたりしてしまうものです。そうすると、「あ~また集中できなかった」と自己否定に陥り、モチベーションが下がる。結果、次の日も集中できない、という負のループに入ります。

これを防ぐために、最初からサボる時間を組み込んでおくことで、心おきなくサボれます。これは、心理学でいう「モラル・ライセンシング」の状態を自ら作り出すことらしいです。

「モラル・ライセンシング」というのは、「いいことをしたから、ちょっと悪いことをしてもいいかな」と思ってしまう心の動きのことです。

頑張ったから、少し怠けよう。この感覚は中々抑えられません。でも、怠けてしまうと、真面目な人ほど自己否定になりやすい。

それを防ぐために、初めから1日の予定に1~2時間ほど怠け時間を組み込んでおくんです。そうすると、「今日もしっかり怠けた」という実感が得られて、「また明日もがんばろう」という気持ちになれます。

「あえて」作ることが重要です。意図しないと「あーダメだ」と思ってしまうので。

================

上記はほんの一部ですが、他にもいろいろと役に立つことが書いてありました。

間食大事、アイビー・リー・メソッド、数値目標は1週間単位で考える、25分作業して5分休憩のリズム、90分作業して20分休憩のリズム、インプットには静かな場所、創造的なことにはカフェくらいのうるさい場所が最適、などなど。

簡潔に分かりやすく書いていてすごく読みやすいので、興味があれば読んでみることをおススメします。

おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?