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本棚:『紙の月』

結婚後、子どもには恵まれず、時間を持て余していた梨花は銀行でパートとして働き始める。顧客からの人気の高い梨花は、やがて契約社員となるが、大学生の光太と出会い…。彼女が顧客から一億円もの大金を横領した理由とは?

会社の金を着服…といったニュースはたまに見かけますが、なんとも後味が悪いというか。生活していくために、ある程度のお金は必要だと思うけれど、それ以上に関しては、金額が2倍になれば、幸せも2倍になるわけではないし、本当に必要?と思ってしまいます。もっともっと…と満たされずにキリがなくて、お金を使っているというよりは、お金に使わされているように思えます。「自給自足」とか「オフグリッド」とかに興味をそそられる身としては、できるだけお金に依存したくない!という思いが強くなりました。
本書を読んで思ったことのもう1つは、ネットでポチっと簡単に買える世の中となったけど、店舗での買い物もなくならないんだろうなと(特に高級店)。店員さんに丁重に扱われる、周りの視線を集める、といったことは店舗ならではだと思います。ただ、それって本当にそのモノが欲しいからではなく、見栄だよね…と思いますが。
「お金で不自由な思いをしたくない」と言った場合、貧乏な思いをしたくない…という意味で考えていましたが、正しいお金との付き合いができないことも意味するのかなと。


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