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本棚:『モヤる言葉、ヤバイ人』

「あなたは強いからいいよね」「子どもを産めば、仕事の幅が広がるんじゃない?」「私だったら笑顔でかわすけど」「もう許してあげたら?」などなど。どうでしょう、言われたらモヤモヤ、もしくはイライラするのでは…。でも、どう返せばいいか分からない…ということも多いかと。
まだ新入社員だった頃、職場の定年間近の男性から「女性はやっぱり結婚した方が幸せだと思うよ」と言われたのが、いまだに忘れられないです。その方は仕事ができる人で、悪い人ではなかったですし、特に深い意味もなかったのでしょう。その人自身が悪いのではなく、その世代の人たちにとってはごく普通の価値観だっただけでしょう。
本書を読んで一番感じたことは、価値観のアップデートが大事だということ。というのも「あ、これ私もやってしまっているな…」と反省するものもありまして。年を重ねるにつれて、仕事などでは自分でできることが増えたと思いますが、人生100年時代では学び直しが大事と言われているように、価値観のアップデートも怠ってはいけないと肝に銘じました。
スウェーデンでは「人を見た目でジャッジしない」「人の見た目に言及しない」というのは子どもでも知っているモラルの基本だそうですが、「美人」など良い意味でも言及しないというのに驚くとともに、大きな学びとなりました。思うこと、感じることは、なかなか変えられないかと思いますが、言っていいことと悪いことはあって、それをできるか、できないかは大きな違いだろうなと思います。


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