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本棚:『カルト村で生まれました。』

きっとタイトルだけをテキストで見たら、ぎょっとされるんだろうなぁ。でも、コミックエッセイでして、イラストも可愛いので、怪しげな雰囲気はありません。そして、カルト村というのも、怖いもの見たさがありまして。

著者は19歳までカルト村で共同生活を送ったそうですが、子どもと親は別の村で暮らしており、子どもの世話をする世話係がいるのですが、この世話係がなんとも…。それから、食事は昼と夜の1日2食だったり、部活動が自由に選べなかったり、それはおかしいでしょ!と思うことが多々でてきます。
お金を使わず、みんなで共用、体に良いものを作って食べる、などなど、考え方としてはいいと思うのですが、子どもは好んで選んだわけではないし、大人は1日2食でもいいかもしれないけれど、育ち盛りの子どもはもっと食べた方がいいと思うし。
こういう暮らしが理想だと思っても、一生涯、他のコミュニティと関わりなく暮らせるわけではないから、うまくバランスを取れないと難しいだろうなと思いました。

食事がよく言えば「素材の味を活かした」、普通に言えば「シンプルな」、悪く言えば「手抜き」のもの…でして、調味料はほぼ使わず、お菓子も自分のためにはほぼ買わないので、ちょっとしたもので胃がもたれるようになりました。例えば、「うまい棒」しかり、「ポテりこ」しかり。食べたときは美味しいんですけど、やっぱりジャンクだな…と後で胃が教えてくれます。無理して食べることはないけれど、たまにはお菓子も食べた方がいいんだなーとこじつけて、お菓子は遠慮なく頂くのですが、間食として食べると胃への衝撃が大きいので、食後のデザート代わりに食べるようにしています。私の食生活は、ちょっとカルトかもなぁ。


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