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本棚:『ふたりの距離の概算』

古典部メンバーは高校2年生に進級。そして、新入生の大日向が仮入部するも、本入部届の締め切りであるマラソン大会の前日に入部しないと告げる。しかも、原因は千反田のようだが…。

古典部シリーズは、「氷菓」「愚者のエンドロール」「クドリャフカの順番」「遠まわりする雛」に続くのが、「ふたりの距離の概算」「いまさら翼といわれても」でして、どれもタイトルがかっこいいよなぁと思います。これまでの4作は、ふだん利用する図書館で借りたのですが、その続きをなかなかお目にかかれず。もしや、ここには無い?と遅ればせながら気づいて、予約して他館の蔵書を借りました。

「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。」がモットーの折木奉太郎。このモットー、好きですが、マラソン大会の20kmを走りながら(歩いたり座ったりもするけど)、大日向が入部しないと決めた理由を探ります。
「過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来だけ」というような言葉がありますが、私が思うのは、「事実は変えられない、でも解釈は自由」かなぁ。思い込みのすれ違いというのはよくあるでしょうし、残念ながら、そうとは気付かずにすれ違ったまま、ということも多々あるのでしょう。思い込むには、本人にとってはそれなりの理由があるとは思うけれど、解釈は自由ならば、自分にとって都合のいい方に、ポジティブな方に捉えた方がいいんだろうなと思います。
さて次は最終巻だ!


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