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本棚:『WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす』

大企業やそのCEOが社会課題に対する活動を支援したり寄付したりするのを、無条件にすばらしいことだと思うのは、世間知らずで お人好しで おめでたいのでしょう。「意識高い系」資本主義というタイトルに興味をひかれて、気軽に手に取りましたが、けっこう難しくて理解できていないところが多々ありますが、巻頭解説を読むだけでも認識が変わるかもしれません。
最近の若者は社会課題への意識が高いということをよく聞き、それはいいことだなと思います。一方、企業が社会課題への取り組みに対して何らかの表明をするのを見かけると、なんとなく嘘くさく思ってしまいます。売名行為、ブランディングの1つだよね、と。とはいえ、それでも社会がよくなるなら悪いことではないとも思っていましたが、その実態はというと…というのを考えさせられました。また、社会課題と言っても経済的な問題と社会的な問題があり、企業が取り組むのは社会的な問題の方のみで企業の利益に反することには何もしない、もしくは断固反対するということ。
また巻頭解説では日本のことも書かれており、「女性の活躍」「人生100年時代」という言葉の聞こえはいいけれど、その背景をちゃんと理解していなかったので、あぁ騙されていたな…と思いました。


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