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本棚:『静かに退職する若者たち』

なかなかタイトルがセンセーショナルと言いますか、どうにもこうにも気になって手に取りました。気付けばもう中年なのですが、いわゆる「若手」との差を感じるようになったのは、30代半ばでしょうか。もう自分は「若手」のカテゴリーじゃないんだな、ということと、若手との距離を感じるようになったように思います。それでも、以前の職場では毎年、新入社員が配属され、接する機会がありましたが、今の職場は40代、50代がメイン。20代、30代は少なく、新入社員が配属されることもありません。さらに「若手」との距離が開いている状態です。
以前に比べてキャリア採用が増えましたが、同じぐらい退職する人もいるのでしょう。退職者の中に知った名前を見つけると、理由は何だったんだろう?と気になります。それがもし、同じ職場の、ついこの前まで普通に(何も問題なさそうに)仕事をしていた人が「静かに」退職したとなれば、もう何が何だか分からないことになるだろうなと。

本書のタイトルには「部下との1on1の前に知っておいてほしいこと」とあります。上司の立場で1on1をすることはないですが、コミュニケーションの基本について考えさせられたように思います。1on1とかいうから、なにか型があるというか、テクニックがあるというか、いろいろ考えてしまいますが、人と人とのやり取りで大切なことは何ですか?ふだん相手のどういうところを見ていますか?どんなことを言われたら圧を感じますか?などなど、自分なりに考えて、真摯に対応することが一番なんじゃないかなと思いました。


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