本棚:『古本食堂』
北海道で生まれ育ち、両親を看取り、ひとりで暮らしていた珊瑚。東京の神田神保町で古書店を営んでいた次兄が亡くなり、店を相続し、単身東京へ。そして、長兄の孫娘、美希喜は以前から店に通っており、店の様子を見に行くこととなり…。
神田神保町も、途中で出てくる戸越銀座も、行こうと思えば気軽に行ける距離なのですが、今まで行ったことはなく…。本書を読んで、「これは行かなきゃ!行けるうちに行っとかなきゃ!」と思いました。そして、巻末には片桐はいりさん×原田ひ香さんの特別対談が載っていまして、キネカ大森にも行かねば!と、東京在住のうちに行きたいところが増えました。
途中、FIREを目指している若者が登場するのは、原田ひ香さんの本らしいなぁとニヤリ。でも、FIREできて、仕事をする必要がなくなったら、どう過ごすのかを聞かれるんですけど、その答えが明確ではなくて。
私も数年前にFIREに憧れましたが、今は細く長く生涯現役が理想です。会社に行きたくない朝は、たまに、いや、そこそこあるけれど、何か生産的なことというか、誰かの役に立つこと、やりがいみたいなのや、社会とのつながりがないと、つまらないだろうなぁと思って、それって結局、何らかの形で働くってことなんじゃないかなぁと思います。
さてさて、続編もあるようなので、早く読みたいです。
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