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わたしの本棚

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わたしの読書記録です。
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2024年2月の記事一覧

本棚:『言葉の園のお菓子番 復活祭の卵』

シリーズ第4弾。亡き祖母が通っていた連句会にお菓子を持って挨拶に行ったことから、連句を巻くことになり、祖母のお菓子番も引き継ぐようになった一葉。連句会に持って行くお菓子は実在のものなので、余計に気になります。 話題になったり、有名だったりするお菓子に疎いので、今まで知らないお菓子ばかりでしたが、初めて食べたことのあるものが登場(以前も登場していたのでしょうが、その時は食べたことがなかったので)。一つは「うさぎや」の「どらやき」で9月の定番のお菓子。私の場合は、上司が外勤からの

本棚:『とり天で喝! ゆうれい居酒屋4』

本シリーズの舞台はJR新小岩駅の南口に広がるルミエール商店街の中ほどの一本隣の路地裏にある居酒屋「米屋」。読むたびに、新小岩って住みやすいところなんだな、今度、引っ越すなら新小岩かなぁなんて考えてしまいます。 お話の流れはお決まりで、ご常連以外にやって来たお客はたいてい、本当は違う店に行きたかったのだけれど、あいにく満席で仕方なく入ったのが米屋。しかし、想定外の料理のおいしさに心の鎧が脱げ、いつの間にか悩みなどを打ち明けており、女将さんに救われて、後日、お礼に米屋を訪ねるも見

本棚:『勝間式 超ロジカル選択術』

定期的に読む勝間さんの本。大事なところ、基本的なところは、どの本でも変わらなくて、でも、気付くと忘れてしまっているし、ちょっとずつでもアップデートが必要だし、定期的に読んで、あぁそうだった…と考えを改めている感じです。 本書でまず「おぉ~っ」と思ったのが、忙しい読者のためにとプロローグで「勝間式 超ロジカル選択術」の3つのポイントが書かれていること。  1.選択肢を増やす  2.ベターな選択をしやすいように仕組み化する  3.常にバックアッププランを用意する 毎日、小さなこ

本棚:『アンと幸福』

久々の「和菓子のアン」シリーズ。本シリーズによって、和菓子に少し興味を持ち、一時期、月に一度は和菓子の日と決めて、和菓子屋さんで季節のお菓子を買っていました。また、和菓子が出てくる他の本もいくつか読んで、その中の1つが「言葉の園のお菓子番」シリーズ。こちらでは連句というものを知りましたが、本書でも連句のことが出てきて、違う本だけど繋がった!と嬉しくなりました。 それからもう後半は、和歌山に行きたくなりますね、これは。アドベンチャーワールドに行ったら、私のツボもパンダよりペンギ

本棚:『墓じまいラプソディ』

本人曰く、常識がないのではなく、常識にこだわっていないだけの松尾五月、61歳。もうすぐ義母の四十九日が近づく中、義母は死んでも松尾家の墓には入りたくなく、樹木葬を望んでいたという。しかし、松尾家には数年前に義父が建てた立派なお墓があるのだが…。 わが家の場合は、父は長男ではないし、長男である伯父さんは鬼籍に入っていますが、息子のところに孫(男の子)もいるので、しばらく墓守の心配はしなくてよいのでしょう。一方、母の方は、男きょうだいは叔父さん一人で独身だから、きょうだいでお墓

本棚:『婚活食堂10』

気付けばあっという間に「婚活食堂」シリーズも10作目。なんと3巻までは中国で翻訳出版されており、近々イタリアでも翻訳出版されると書いてあります。ちなみに本書では「食堂のおばちゃん」シリーズの「はじめ食堂」と、「ゆうれい居酒屋」シリーズの登場人物も出てきて、思わずニヤリ。 本作で気になったというか、言われてみれば確かに!と思ったのが、芸人と言えばテレビで見る人しか知らないなと。せっかく東京にいる今こそ、浅草演芸ホールとか行ってみるのもいいかもしれないなと。以前、友人と歌舞伎を観

本棚:『お金大全100 改訂版』

久々のお金に関する本。「1日1分読むだけで身につく」とあり、カラーでイラストも多くて読みやすそうだなぁと思って手に取りました。「節約する」「貯める」「使う」「備える」「増やす」の5つの考え方や使える制度などが紹介されていますが、最後にあるのが、お金を貯めるマインドやお金を増やす「投資脳」について。お金持ちになれるかどうかは(お金持ちの定義は置いておき)、行動、実践するかにかかっているとのこと。…ということは、本書を「読むだけで身につく」わけではなく、行動に移さないとね…とちょ

本棚:『栞と嘘の季節』

『本と鍵の季節』の続編、シリーズ2作目。学校の図書室に返却された本に挟まれていた栞。栞には押し花が使われており、手作りと思われたが、その押し花の名はトリカブト。 前作は短編集でしたが、本作は長編なので読み応えがありました。持ち運びやすさと解説がついていると得した気分になるので文庫本の方が好きですが、こちらはまだ文庫版が出ていないので単行本。続きが気になって、通勤の電車内でも、重い単行本を広げて読みました。 この物語の高校に自分もいたならば…と考えると、めちゃくちゃ怖いですが

本棚:『失明しない習慣』

眼鏡をかけないと運転してはいけない身ではありますが、車なし生活の今、日常生活は眼鏡なしで問題なし。PC作業の時にブルーライトカットの眼鏡を着用しています。外部から得ている情報の圧倒的大多数が視力によるものなので、目が見えなくなったら、今の仕事はできないだろうし、日常生活も大丈夫だろうか…と思うことはあるものの、特に何もケアしていない状況。たまたま図書館の返却されたばかりの本のところで見つけて、気になって手に取りました。 一生老眼にならずにすむ人はいないどころか、誰でも100%

本棚:『働き方 完全無双』

著者の名前は何度か見かけたことはあるものの、何をやっている人なのか、どんなことを言っている人なのかは知らず…。職場の人が「たまに見る」とか「ひろゆきの言っていることは分かる」とか言うのを聞いて、気になりまして。 本書で一番印象に残ったのは、グーグルの採用面接の話。入社後に一緒に働くであろう部署の人たちを呼び、後で「この人と働きたいですか?」と聞くそう。そして一人でもイヤだという人がいれば採用しないそうです。 以前、知り合いが、採用面接の時にお茶出しに来た女性に後で、その面接に

本棚:『本と鍵の季節』

高校二年生の堀川次郎は図書委員。委員会で知り合った松倉詩門は背が高くて顔もよく、話してみれば快活でよく笑う一方、ほどよく皮肉屋だった。そんな二人が図書当番しているところにやってきたのは図書委員会を引退した先輩。先輩がもちかけてきた「ちょっといい話」とは。 米澤穂信さんの「古典部」や「小市民」シリーズに比べると、主人公がふつうっぽくて身近な感じでいいかな~と思って読み進めるも、あら、この子たちもなかなかふつうじゃないわ…と。 解説によると、本書の最初の話「913」(図書館を利

本棚:『自分を操る 超集中力』

メンタリストDaiGoさんの本。2016年発行なので、少々古いですが、集中力がもっとあればな…とはよく思います。著者は毎日20冊も読書しているそうで、月に20冊どころか、ここ最近は月に10冊読めればいい方の私。少々ひがみもあるかもしれませんが、毎日20冊もの本を読める必要はないけれど、もっと速く読めたらなとは思います。 本書で一番参考になったというか、実践しようと思ったのが「姿勢」。普段、あまり意識していないだけに、よい姿勢ではないと思いますが、気付いたときにでも、こまめに