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ブランケット論争

そしてこの夜 遅く
ようやく宿のオジが女性専用宿に現れるのですが
「ブランケットは?」と聞いても
「俺に任せておきな!」というばかり

とても任せておけないんだが…

あげく
子が入浴しておりまして

バスルームに着替えを持参していなかった為
出て来た時にオジと顔を合わせるのは気まづいと感じ
早く出て行けと念じるばかり

同室のお姉さんも寝ているのに
何やら声を掛けて起こそうとするし…

どうなるのかと思っておりましたが
やがてオジ自ら退室し
その隙にバスルームで冷えきった子を取り出します

「出辛いからシャワー出しっぱなしにしてたけど、ぬるま湯しか出ないし寒いわ

何の罰ゲームなん?」

「またいつ現れるか分からんなら
早くパジャマを着な。」

もうオジが

「ベッドを提供してくれてる人」なのか

敵なのか何なのかすら分からない



その後、やっとブランケットを持ちオジ再来

やれば出来るじゃん!


子はオジとの絡みを面倒くさがって
寝たフリ

その上にオジから受け取ったブランケットを広げます
子「湿っとるぞ💢」

しかも気付けば
ブランケットは1枚しかないではありませんか

「オジ、わたくしの分のブランケットは?」

オジ「このブランケットは大きいからノープロブレムさ👍」

「もう一度だけ言おう。
わたくしの分のブランケット」

オジ「俺に任せとけって👍」

…はぁ
誰から見ても
子とわたくしのベッドは距離が離れているのです

そこで1枚の
しかも湿ったブランケットを
どのようにシェアしろと言うのでございましょう


ってかブランケットって
そんな難しいものだっけ?

そんな苦労しなきゃ手に入らぬ

秘宝みたいな物だっけ?


何が何だか分からなくなりましたが

再びオジからゲットしたブランケットは乾いておりましたが故

眠っている子の上へ


子が先にもらった「湿っている」と宣うブランケットをわたくしが使用してみましたが

そんな湿っているとは感じませんでした


ここでようやく、

イスタンブールでの快適な眠りを手に入れられた訳にございます


…奥の親子の怪しさを除いては

サポートして頂けたら、費用を次の旅費とさせて頂きます。旅の様子はnoteにてお知らせして参ります。仲良くしてくださいね。