見出し画像

THINK BIG CAMPの振り返り〜前編〜

THINK BIG CAMP(MAKERS UNIVERSITY u-18)とは、NPO法人ETIC.が運営している、MAKERS UNIVERSITY の兄弟プログラムです。
「全校生徒、革命児。」と掲げ、次世代の起業家・イノベーターを育成する学校です。熱を持ったU-18世代が、高校生の枠を突破らい、共に挑み、共に学び、大きく一歩を踏み出す場です。

プログラム|キックオフ会 (2/23)

どんな30名の高校生が集っているのか?をお互い知るための時間でした。広く浅くではなく、狭く深く繋がることが目的で、チェックイン後、3人組でインタビューワークをしました。
周りの人がすごく、遠くに感じ、私は少し縮こまってしまいました。もう既にSNSで繋がっている人たちがいて、とても焦りました。それでも、参加できるチャンスがあることには変わらないんだから、精一杯取り組みたいと強く思いました。

プログラム|オンライン合宿 (3/12.13)

oVice (バーチャル空間)を初めて使いました。最初に何回か落ちて、テンパりながらやっていました。

画像3


そして、THINK BIG CAMP のコンテンツの1つ目、共創プロジェクトワーク(通称=アジェンダワーク)が始まりました。
アジェンダワークでは、5人程のチームになり、起業家と共に、世の中のでかい難題(AGENDA)にイノベイティブな解決策を提示していきます。

まずは、アジェンダワークのテーマ決めを行いました。
私が最終的に決め、取り組んだテーマは、「”暮らしと消費”をテーマに人と社会をつなぐ持続可能な未来をつくろう」です。
仮決め段階の時に、私の直接的な興味分野だと「教育」だし、正直、女子4人で変にきれいにまとまってしまうんじゃないかと頭の中でよぎり、最後の最後まで迷いました。
でも、島暮らしの体感値など活かし、チームの新たな視点として存在したい、自分の創りたい未来と紐付く部分もありやってみたいと思ったので、このテーマに決めました。
また、アジェンダオーナである野村優妃さん(以下ゆうひさん)と一緒にやってみたいと思ったからです。ゆうひさんは、スローカロリーシュガーを使用して作られた食べられるストローを開発し、販売されています。
アジェンダオーナーから、現在されている事業のことや今回のテーマについて直接お話を聞く場面がありました。その時に、ゆうひさんはこのようなことを話されていました。
「無意識に使っていたものに新たな価値を吹き込む」
「小さな視点を入り口に様々な角度から考察することを大切にしよう」
「当たり前を疑い、新たな選択肢を切り開こう」
ゆうひさんの言葉や考え方から、ストローの事業との重なりや、アジェンダワークを進めていく過程で学ぶことがたくさんあると感じ、一緒にやっていきたいと思いました。

私たちは最初に、消費者、生産者、売り手・企業など様々な立場での課題をバーっと思いつくままに出してみました。人の意見に乗っかりながら、話がどんどん進んでいくのが楽しかったです。
そして、アジェンダテーマに使われている言葉(単語)の定義をブレストツールmiroを使って深めていきました。これからも、単語や「人と社会をつなぐとは?」のようなフレーズの定義を考えることを大切にしていきたいと思います。

合宿2日目は、アジェンダオーナー含めてのMTGからスタートしました。
昨日話していたことを共有し、整理していくと、持続可能な暮らし・消費をすることに対して、意識の格差があることが共通の課題として見えてきました。
セミナーを開くというようなthe意識の向上ではなく、気づいたら・結果的に、意識が向上してたという切り口でアプローチする方向性になりました。
ゆうひさんの紹介してくれたhai shopから連想し、「サプライズ×サスティナブル」というアイデアが生まれました。私は、アジェンダテーマと自分の距離がグッと縮まり、ものすごくテンションが上がりました。
対面合宿までの1週間の中で、MTGやヒアリングをしたり、それぞれ調べ物をしたりして、進めていきました。

プログラム|対面合宿 (3/19~21)

1週間動いてみて、チーム内は共感の嵐が起きっぱなしで、ぶつかり合いがありませんでした。このことに対して、本音でぶつけ合えているのか?このままだとキレイにまとまってしまうんじゃないか?THINK BIGになれているのか?と各々モヤモヤしていました。
ぶつかり合いは起きていないが、共感は本当の気持ちであるから良しとして、対面合宿ではTHINK BIGさを大切にすることになりました。

次に、私たちにとっての持続可能とは?を考え、このような考えが出てきました。

・使っている自分を好きでいられること
・資源の多様性
・あるものを最大限活かす「海士町のないものはない精神」
・pay forward「されて嬉しいことを他の人にもしたい」

ぶつかり合いは起こっていないけれど、全く一緒ではなく違いに触れたひとときでした。

そして、サプライズの方向性で事業プランを練っていきます。終始ワクワクしていて、作っている人自身がめちゃくちゃワクワクしているって大切だよなーと思いました。

画像1


進めていく中で、メンバーの子が何かモヤモヤするとさらけ出し、みんなで何に引っかかっているのか考えました。
なかなかスッキリせず、時間が経ってしまっていた時、もやもやの時間をこのまま続けるより、進めてみようと提案してくれました。もやもやを抱える子は、やっぱり腑に落ちてなさそうでした。前に進みたい気持ちはありつつも、私は「心の底から納得する」を大切にしているので、納得いっていないまま進むことにすごく葛藤しました。忘れられない印象的なシーンの1つです。

伴走メンターの助言もあり、進めてみることになり、これまでの和やかな雰囲気ではありませんでしたが、事業紹介のプレゼン資料を役割分担をして進めていきました。
夜中の3時を過ぎたあたりで眠気がきたり、頭の回転が遅くなったり、身体的ダメージが見え始め、だんだんと、今日はもう寝て明日に備えようとなっていたところに、別のチームの伴走メンターさんが登場しました。自分のチームではないのにありがたいと思いつつ、正直眠かったので、お〜今かとも思ってしまいました。
チームメンバーの子が、アドバイスをもらうために、話し始める姿を見て、ここが踏ん張りどころ、夜な夜な語りたいとエントリーシートにも書いたし、この機会をものにするんだと、ここからだと思いながら取り組みました。

その伴走メンターの方は、私たちの話を聞いてくれて、3日目に行われるアジェンダワークの発表に向けて、壁打ちをしてくれました。
事業紹介をする方向性で準備していましたが、みんなが納得していて自信を持って伝えられることを発表することにして、発表の段取りを進めました。
あとは発表の伝え方を磨くのみという状態になり、発表までの見通しがたったので、1時間ほど寝て、3日目の朝を迎えました。

他のチームの発表を聞いていて、印象的だったことをいくつか紹介します。
アジェンダテーマを進めていく中で生まれたプロジェクトには、実際に価値があり社会に必要であることは分かった、だが私(たち)がやることなのかということにぶつかり、結果、個人個人の今やっていることを本気で取り組むという結論に至っていました。テーマや自分自身と、真っ直ぐ向き合ったことが伝わってきました。

エシカル消費が根付くための仕組み作りとして、ふるさと納税ならぬエシカル納税という提案をし、実際に鹿児島県大崎町と組んで実現に向けて進めていくそうです。聞きながら、育った土地である海士町にも伝えたいと思いました。実際に実現に向けて動いていく人も聞き手も、こんな未来があったら嬉しい!と思えるものに形にしているのことが、とても素敵で、すごいことだと思いました。

私たちのチームの発表では、便利さや価格だけでなく、想いを中心に消費活動を行う新しい価値観の浸透させたい!ということを伝えました。
贈り物をする時に、生産者の想い・得られる効果・値段のみをもとに商品を選ぶことで、生産者と届ける相手のことを今まで以上に想って、購入することができるのではないかという「想いベースで商品を選べるサービス」のアイデアを提案しました。
発表後、このサービスあったら使いたい!と伝えてくれた人がいて、ものすごく嬉しかったです。

対面合宿の最後は、アジェンダワークの振り返りをしました。
1番良かったことは、自分の想いもみんなの想いも乗っかって進めることができたことです。みんなの中に「これだ!」というものが確実にある感覚を持って進めることができました。短期間で、持っている背景が全く違うのに、重なりを見出していて、すごいことだなと改めて思います。
たくさん考え、できることはやりきったとも思うが、もっと行動を起こし、仮説検証を繰り返し、サービスを作るところまでやりたかったなという思いもあります。考動の行き来は難しいところもありますが、「まずはやってみる精神」に力を入れて養っていきたいと思っています。

画像2

あまりにも長編作になってしまったので、前編と後編に分けました。
後編のリンクはこちらです。
THINK BIG CAMPコンテンツの2つ目である起業家との対話についてまとめています。ぜひ、ご一読下さい!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?