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勝手にロックダウン日記 お茶の会にて (5/2)

今日は朝からTea Partyを催した。Tea Partyといっても、オンラインで。

以前私は、Ario's Tea Partyという誰でも参加できるお茶の会を催していたので、そのノリで。参加してくれたのは、e-EducationというNPOのみなさんである。みんなお気に入りのマグカップを片手に集合! おお、こりゃ、いいねえー。

東京のほか、フィリピンの島からも参加してくれた人もいて、なんだかとても自由な気分。私の本を読んだことある人もない人も関係なくおしゃべり。堅苦しいことは一切抜きで、この際だから聞いてみたいことをどしどし聞いてもらう。

E-educationは、遠隔教育などで貧困層に質の高い教育を届けるということから始まったNPOである。国際協力の世界にいる人たちなので、久々にそっち系の質問もけっこう出た。いまさらながらだが、私は12年間国際協力の世界で働いていた。38歳で国連を辞めるその少し前まで、かなりどっぷり、真剣に。だから自分はその世界に一生いるものだと思っていた。でも、あるときから、少し道端の野草をじっと見つめたり、知らない音楽を聞きに出かけたりしたいと思うようになり、国連をやめ、ひっそりとものを書き始めた。でも、あの時の経験と今はちゃんと繋がっていて、切っても切り離せない人生の二つのフェーズなのだ。

フィリピンもいまロックダウン中だそうで、私からあっちに質問もしたり。フィリピンでは、誕生日会を催した人が罰せられたり、また出かけるには許可証が必要だったりと、かなり厳しい外出制限中。マスメディアではわかりえない細かな事情を聞けた。外出はエリアごとに時間ごとに区切られて決まった時間にか外出できないなどの工夫もあるそうだ。参加してくれたみんなには、とにかく記録をつけておくといいよ、って話した。その時感じたことはその時だけのもので、あとから再現するのってかなり難しい。だから、今の自分の記録をつけられるのは自分だけだから。

それにしても、あまり大勢の人と話すことになかったこの1ヶ月。これをきっかけにまた少し楽しい声が出せそうな気がした。企画してくれた税所くん、そしてファシリテートしてくれた坂井さん、ありがとう。うん、またやろうかな、Ario's Tea Party。


さて、午後からはアロマセラピストの和田文緒さんや、オフィスメイトの美緒子さん、妹のサチコなどとLineで話す。文緒さんは、「アロマテラピーの教科書」という20万部のベストセラーの著者でもある。とても真剣にアロマテラピーと向かい合ってきたひとだ。私たちは前に言葉と香りでコラボレーションしたこともあり、もはや姉妹のような存在。

いま「山小屋」では文緒さんと私たちが9年前に一緒に作った「夜の森」というアロマブレンドを復活させようと考えている。「夜の森」は、まさに深い森の中を歩いているような不思議な深さを持った香りで、一般的ないわゆる「いい香り」とは違うけれど、息を深く吸いたくなるような力がある。自分にとっては特別な香りで、このコロナ禍が始まってから、どれだけ「夜の森」に助けられたかわからない。だから、ぜひこの香りを他の人にも届けたいなと思うようになった。森にいけない今だからこそ、「夜の森」をみんなに。

さてさて、今日もいい天気だなあ。ゴールデンウイークなんだよなあ。
娘と夫はビニールプールを引っ張りだして、狭いベランダで水遊びをしているようだ。ほんとに狭いベランダだから、普通の状況だったら水遊びをしようなど夢にも思わないところだが、Stay Homeの不自由な状況は人をよりクリエイティブに自由するのだろう。



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