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ANZAC DAYにANZACへお引っ越し

2020年4月25日(土)

【Day 37】

今日はANZAC DAY(アンザックデー)。オーストラリアにとってはアメリカの独立記念日と同じような意味合いを持つ大切な記念日だそうである。

ANZACとは、Australia New Zealand Army Corps.の略。4月25日は第一次世界大戦におけるガリポリの戦いでANZAC軍が上陸作戦を敢行した日であり、多くの戦死者を出したが、そこがオーストラリアの独立のきっかけとなった「産みの苦しみ」の日、という捉えられ方をしているそうだ。

毎年記念コンサートなども開催されているようだが、今年は代わりにミュージシャンが自宅からズームでセッションする音楽番組を放送していたりする。

そして、今日は僕らにとっては新居への引越しの日。新居はANZAC Parkと名付けられた公園の真裏にあるタウンハウスだし、小学生二人が通学する予定なのはANZAC Parkパブリックスクールだ。そこへANZAC DAYに引っ越すことになるとは、不思議な縁を感じる。

少し昔なら、(第二次世界大戦で敵国だった)日本人がANZAC DAYに外を出歩こうものなら生卵を投げつけられたこともあったらしいが、おそらく、多分、もう大丈夫なんじゃないかな、という確信めいたものが多少あったような気がしなくもないが、少しビビっていたのも事実である。

しかし、第一次世界大戦に端を発した記念日に、第二次世界大戦での出来事に端を発して卵を投げられる、というのは、心情は理解できるけど、よく考えるとだんだんなんかちょっと違うような気がしなくもないような気がちょっとだけしてきたような気がする。

引っ越しに関して言うと、少し前まで憂鬱で仕方なかったのは先日記したとおり。

1ヶ月前日本を出国した時のように、また悪夢のような大量の荷物を抱えて移動しなくてはならないのか、しかも歩きで……と思っていたからだ。

そこへ現れた神が、車で荷物を運ぶと申し出てくれたアッコの同僚、レイチェルなのである。

と言うことで、勝手口に荷物を全部まとめて彼女の到着を待つ。

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改めてすごい量だ。レイチェルがいなかったら本当にどうなっていたことか。

彼女はマンリービーチに住んでいて、午前中海で泳いでから来てくれた。外出禁止中なのに大丈夫なのかと思ったが、レイチェル曰く「エクササイズだから問題ないわ」とのことらしい。

いいなあ……マンリービーチはサーフィンの大きな大会も開催されるポイントになっている。泳ぎがエクササイズと見なされるならば、サーフィンも紛れもなくエクササイズになると思うんだけど、今の所、プロサーファーにしかサーフィンは許されていない。

ともかく、レイチェルのおかげでラクラク引っ越しが完了(結局一度では積みきれず、ピストンしてくれた)。アッコよ、良い同僚を持ったな!

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そして午後、僕は冷蔵庫のドアの“開き”を右から左へ変更する作業に取り掛かった。新居の冷蔵庫置き場は、左側が壁だし、コンロの真横だから絶対に左開きの方が便利なのだ。

ソッコーで終わらせて、ビール冷やして、夜は引っ越し完了の乾杯だ!


——取り掛かって5分。


(   ゜д゜) ・・・


——取り掛かって10分。


(;゜д゜) ・・・

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“工程1”の、ヒンジを止めているネジが固すぎて回らない……( ;´Д`)

うむ。左開きだと90度しかドアが開かないが、右開きだと130度ぐらいまで開くからこっちの方が便利なのだ。

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