祖父母と一緒に
コロナのおかげで家族時間が増えた私は
近所に住む母方の祖父母と一緒にお出かけする機会も増えた。
祖父母と時間を過ごすうちに恐怖に近い感情が湧いてきた。
毎日早朝に公園へ散歩しに行き、ご飯を食べ、テレビを見ながらゴロゴロ
時には趣味の社交ダンスをしに近所の集会所に出かける。
夜は早く、夕方には寝てしまう。
幸い二人とも80代にして大きな病気なく健康的ではあるが、
元気であるからこそできることはたくさんある。
だからこそ毎日決まった日常が続くことは刺激があまりにも少なく
「毎日をただこなしている」感覚に陥ると感じた。
20代の私たちは行きたいところや食べたいもの、
趣味にその他やりたい事がたくさんあって時間が足りない程だ。
だが、40年後50年後も同じように動き回っていられるだろうか。
病気をしてしまった、身体があちこち痛いなど身体的なこともそうだが、
若い頃に遊んでいた友達もそれぞれ家庭を持っていたり、亡くなってしまったり
遊び相手も意識して増やしていかない限り減っていくだろう。
よく、「〇〇をやりたい」等意欲がなくなってくるということも耳にする。
そうなった時、果たして老後は楽しいものなのだろうか・・・。
自分にその状況を置き換えた時、老いることの恐怖を感じた。
祖父母がその生活に対してどう感じているかは測りきれないが、元々二人ともお出かけは好きで、私が幼少期の頃には旅行や買い物に行っていた。
コロナ禍で外出が自粛となった時も、家にこもっていることへのストレスが大きかったようで、家の中でできることを提案するのに両親と共に頭を悩ませた。
コロナも落ち着き始めた2年ほど前から
そろそろドライブしてもいいのではないかと思い、
母と一緒に祖父母を連れて出かける計画を立て始めたのであった。
孫としては、元気でいるならばいろいろなところに連れて行き
感情を動かして欲しい、楽しんでもらいたいと思っているのである。
そしてそれは、祖父母孝行と同時に母親孝行にもなると思っている。
いずれにしてもあと何回出かけられるかもわからない
限りある時間を大切にしていきたい。
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