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「太鼓の達人」で気付かされたこと

6歳になる小1長女が、昨年の11月頃からゲームセンターの「太鼓の達人」にハマっています。

そのゲームを通じて娘の成長を垣間見、感じたことをまとめておきたいと思います。

どんなゲーム?

ご存知の方も多いと思いますが、バンダイナムコが開発・提供している、和太鼓を使ったリズムゲームです。

ゲーム事情に詳しくはないのですが、人気のゲームのようで、大体どこのゲームセンターにも設置されています。

習熟度によりいくつかレベル設定がされており、年少さん位の子供から大人まで楽しめます。
太鼓の達人にハマっているプレイヤーは「マイバチ」(大体ドラム用スティック)を保有しており(中にはグリップ?太さ?の違いで複数持っている人も)、鬼モードという目では到底おえないリズムのモードで記録に挑戦しているようです。

初めての挑戦で泣く

ある時出かけた先のゲームセンターで太鼓の達人があり、じっと見つめる長女。
興味がありそうだったので、やってみる?と声をかけると「うん」と。
簡単に遊び方は教えたものの、初めてだったのでリズムにうまく合わせることができず、幼児向けの「かんたん」モードもクリアできず。。。

うまくいかないことに耐性が弱い長女は、それはそれは悔しくて泣きました。

それでも、週末ゲームセンターで太鼓の達人を見かけては「やりたい」というので遊ばせました。

最初の1ヶ月程は「簡単」モードでもクリアできず、やはりクリアできないと悔し泣き。
それでも2ヶ月目になると少しコツを掴んできたのか、「簡単」ならクリアできるようになってきました。
初めてクリアできた時は親子で大喜び!

自ら安全地帯から開拓地へ

3ヶ月も経つと「簡単」では安定してクリアすることができるようになりました。
そこで、「普通」モードでやってみたら?と何度か声をかけたのですが、失敗するのが嫌いな長女は「いいの」と言って「簡単」を続けていました。

太鼓の達人は多い時だとプレイするまで2〜3組待つのですが、普段は待つのが苦手な長女も前の人のプレイをじっと眺めています。

マイバチを持った熟練のお兄さん・お姉さん達の「鬼」モード演奏に釘付けになりながら、きらきらした目で「すごいね!」「早すぎて見えないよ〜」と楽しそうに話しかけてきました。

この頃になると親の私が一緒に演奏することは無くなり、長女1人でプレイするようになりました。
そんなある日、長女がプレイするのを後ろで眺めていたのですが、あんなに頑なに安全地帯から出るのを嫌がっていたのに、自ら難易度が高いボーカロイドの曲を選択!
ボーカロイドの曲は熟練プレイヤーが選曲することが多く、待ち時間でたくさん耳にしたため、自分もやってみたい気分になったよう。

レベルは「簡単」でしたが、それでもキッズ向け曲の「簡単」と比べるとだいぶ難しい。
初めての挑戦はクリア失敗に終わりました。

演奏を終わった長女の顔をみると、初めてやった時の悔しがり方とは打って変わって、なんだか清々しい顔。
その後もボーカロイド曲を気に入ったようで、プレイする際は必ず選曲するようになりました。
家でもアレクサに「〇〇かけて」と曲のリクエストをして、歌を覚えていき、また演奏を撮影した動画を見て、エア太鼓をやったりもしていました。

さらに1ヶ月ほど経つと、幼児向けの曲では「普通」や「難しい」を選択するようになり、ここ最近ではボーカロイド曲でも「普通」を選択するようになりました。
(つい先日はボーカロイドの「難しい」に初挑戦したのですが、流石にこちらは惨敗でした)

子ども自ら新しい門をくぐることができる

母がいくら「普通」に挑戦してみたら?と言っても頑なに嫌がったのに、なんの前触れもなく、いきなり挑戦する気になった長女。

彼女には彼女のタイミングがあるのだなぁ、と身をもって体験。
また、自らやりたい、と思う気持ちが原動力になることも目の当たりにしました。

つい子どもの成長を促したい、早くできるようになってほしい、と大人目線でアドバイスや声かけをしてしまっていたけど、「太鼓の達人」を通じた娘の成長を見て、むしろ逆のことをしていたんだなぁと気づき、そして反省。

親がやるべきは子どもがやりたい、挑戦したい、と思える環境を整えること。
子どものペースに合わせ見守り、うまくできた時は褒め、うまくできなかった時は子どもの気持ちを受け止める。

頭では分かっていても行動につながっていなかったな、と気づくことができた出来事でした。

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