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ちょっと変えるだけで結果が大違い

ちょっと変えるだけで結果が大きく変わることがあるって話。

この記事を音声化しました ↓

From:ありのまま@9 #教員生活20年 #The潜在数秘術man

炭酸水を飲みながら、、、

学校では遠足や宿泊学習などの校外学習がプログラムされる。

学校生活での思い出に残りやすい行事ナンバー1だ。

とにかく学校から出れるってだけでテンションが上がるよね。

僕なんか勉強道具を持っていかないだけで

「いや〜今日は最高の1日になるぞ!」

って脳みそお花畑状態だった。

学校の先生の立場になっても、校外に出るなんて最高!

もちろん学校の中と違って安全管理によりナーバスになったり、

外部との交渉などで大変だったが、

それを吹っ飛ばす愉しさが当日あった。

さて、この校外学習でよくある出来事。

「落とし物・忘れ物」だ。

この処理をどうしていくかって面白い。

多くの先生はこのように聞く。

『この帽子、誰の?』

って聞いても、、、

全然ダメなことが圧倒的に多い。

まず、子供が聞いていない。

いや聞けないという方がしっくりくる。

子供が話を聞きたくなるようなお力のある先生

この先生の話を聞かないと殺されるんじゃないか

って思う先生の話なら聞くかもしれないが、

基本、校外に出て、テンションが上がっている状態では、

教室と同じようには話が聞けなくなっちゃう。

大人でも同じだよね。

だから、子供たちが悪いのではない。

だから問い方を変える必要がある。

さて、せっかくだから考えてみませんか?

自分が先生で遠足に来ている。

帽子の落とし物が届く。

子供たちは遠足でテンションが上がって、

隣の子とワイワイしている。

こんな状況です。

なんて問いますか?

『勿体ぶるんじゃね〜』

って聞こえてきそうなので、では僕の場合。

このように聞きます。

「この帽子、絶対自分のじゃない人?(挙手を求める)」

問い方をちょっと変えただけ。

つまりこの問い方をすると、全員が一度、

先生が持っている帽子を確認しなければならない状況になる。

これで7割くらいの子は帽子に目を向けます。

これも想定済みです。

だから次の手を打ちます。

自分のじゃないって確信を持った子は手をあげます。

その中で手をあげていない子が出ます。

自分のものと思っているか聞いていなかった子です。

「この帽子は○○くんのですね」

って大きめの声でみんなに聞こえるように言います。

『え?僕のじゃありません。』

「じゃあ、手をあげるのです。」

「もう一度聞きます。この帽子、絶対自分のじゃない人?」

ってやって9割くらいが帽子を見て確認し始めます。

みんなが手をあげ出したのを気づいて、

何だか分からないけど、とりあえず手を上げる子も出ます。

ここまでやっても1割の子は聞けないことがあります。

子供が悪いのではありません。

こういった状況や場が苦手な子もいるのです。

だから仲間の協力を求めます。

こんなことで叱らないための技術です。

こんなことで叱られる子供もかわいそうです。

だから仲間の協力を求めるのです。

苦手なものは仲間の力を借りたっていいじゃないですか。

僕はそう思っています。

次のように付け足します。

「聞いていない人が5名います。

 お隣さんが聞いていないなと思ったら

 『優しく』聞いた方がいいよって教えてね」

って『優しく』っていうとほんと優しく教えてくれます。

子供ってほんと素直で素敵です。

『優しく』をつけないと残酷に教えます

『え〜先生、聞いているだろ、ちゃんと聞け!」

って。

子供って素直で素敵でしょ。

でもこの2つは大きく雰囲気が変わります。

こんなことを1年間も続ければ、誰だって嫌になります。

ちょっとしたことで結果が大きく変わるのです。

「この帽子、絶対自分のじゃない人?」

と聞くこと。

「『優しく』教えなさい」

と指示すること。

この先生すごいなっていう先生は

このような小さな小さな技術をつかこなし、技能になっています。

ご本人でも気づかない人がいるくらいです。

プロとアマの差はほんのわずかと言われています。

このわずかな差が大きな結果の違いになるのです。

小さな工夫を自分で探すというのも素晴らしいと思います。

先人が積み上げた工夫を学ぶこともそれと同じくらい大事

だと思います。

学校でのほんの些細な1場面を取り上げましたが、

家庭の中でもそんなことってたくさんあります。

そう考えると面白いですよね!

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