【修士留学奨学金】JASSO面接審査の体験談
Hej!! ありんこです。
今回は、JASSOの大学院学位取得型奨学金の面接審査に関する体験談を書きたいと思います。
準備したこと
① 90秒スピーチ
JASSOの面接では、自己紹介と研究内容に関する90秒程度のスピーチがあります。スピーチ中は、面接官の方たちはペラペラと書類をめくっていらっしゃったので、「志望者の熱意を感じつつも審査書類に目を通す時間」という位置付けなのかなという印象がありました。
ただ、どんなに英語が得意な方でも、90秒以内に伝えたいことを分かりやすく熱意を持って伝えるためには、相当な準備が必要だと思います。日本語でもタイムマネジメントは難しいのではないでしょうか。
他の人とも比べられているわけですから、おそらくパッと聞いた印象できちんと準備してきたかどうかは分かってしまうのではないかと思いました。それから、面接の一問目に、「先程のスピーチでもエスノグラフィーを使うとおっしゃっていましたが〜」とスピーチの内容を踏まえてご質問をいただいたので、さすが皆さん書類を見ながらでもしっかり聞いてくださっているのか、と思った記憶もあります。
私は、原稿を作って、ネイティブの方に添削していただいた上で、何度も自分で録音して練習をしました。原稿を作ってしまったこともあって、読み上げているようになってしまったので、しっかりと自分の言葉で伝えられるよう、発音や抑揚の付け方、テンポなどもネイティブの方に指導していただきました。私は一つ一つの単語の発音は比較的得意だけれど、強弱やテンポがうまく作れていないために、カッコ悪く聞き取りづらい感じになってしまっているということが発覚したことがとても良い学びでした。
② 問答集の作成と面接練習
聞かれそうな内容のリストを自分なりにつくって、それに対する回答を箇条書きで書きました。一言一句覚えるというよりは、聞かれた時に11分という限られた面接時間の中ではっきりとスラスラ自分の言葉で答えられるように意識して練習しました。
実際に聞かれたこと
ざっくりと覚えている範囲ですが、私は以下のような質問をいただきました。
研究計画では、エスノグラフィーを用いて研究をしたいとのことだったけれど、エスノグラフィーは社会学や文化人類学の研究手法だよね。社会学や文化人類学でのエスノグラフィーと教育学でのエスノグラフィーの違いについてのあなたの知見と、教育学の研究でエスノグラフィーを用いる意義を教えてください。
生徒が自分の意見を授業中に言えないということは、あなたが指摘している「普段から子どもが授業中に正答ではなく意見を聞かれることが少ない」こと以外にもありそうな気がしているのですが、他にはどんなことがあると考えていますか。
キャリアの中で教員の経験をしたいとのことですが、なぜ中学校の英語の先生なのですか。
あなたは初等/中等教育の「生徒の参加」について研究したいと考えているようだけれども、高等教育についてはどうお考えですか。
かなり具体的な質問が中心だったので、あまり参考にならないかもしれませんが、以上の4つが実際に聞かれた内容でした。
面接は新型コロナウイルスの影響でオンラインで行われました。
面接官は、スーツを着ている方もいらっしゃれば、ラフな格好でお家のお庭が見えている方もいらっしゃいました。圧迫面接では決してありませんでしたが、どちらかというとアットホームというよりは事務的な印象でした。
時間ぴったりに始まり、ぴったりに終わりました。
以上がJASSOの面接審査の体験談です。
緊張することかと思いますが、ご自身のベストを尽くすことができることをお祈りいたしております!
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