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第6話 採用決定 職場は宝船



いいか?よ~く考えるんだ自分、もうお前は後がないんだぞよ。

私「一晩考えさせて下さいって言いたい所ですが、ちょっとだけ、時間くれますか?出来れば暗い所で集中して考えたいのですが、、、。」

ドリーン「いいですよ。夜の雰囲気でいいですか?」と、早速リモコンを操作して周囲は夜景となった。

私「おおっ!さすが。イベント会社だけありますね。有難うございます。」

目を瞑り胸に手を置き集中する。

(この会社で働くのが正解ですか?)

胸がスッと軽くなり「リンリン♪」と鈴がなる。

ありん行っちゃえサインが降りてきたではないか!
自分を信じて進めだ。

私「小さい頃の夢、、、船旅で世界一周出来るんですか?」と、図々しくも聞く。

ドリーンさんはフフっと笑い「千里の道も一歩から。まずは二泊三日程度ですよ。
では、ビジョンをシェアしますね!」とモニターに宝船が映し出される。

私「ちょっと待って!?では私は採用されたという事で間違いないんですね?
夢みたいですが、信じます。宜しくおねがいします。」

~ドリーンカンパニーの思い描くビジョン~

「宝船にて、招かれた高齢者ゲストへの介助、介護付きのクルーズヒーリング旅を短期、長期で提供。
空、風、水、光、大地のエネルギーで心身を満たした上に
エンターティメントや癒やしのマッサージやリハビリ。
その人にとってのソウルフード、風土食、介護食を提供する。
ケアプランは提供するが出来るだけ、ご自身の意志で決めて貰う。

「自分らしく天寿を全うしたいという夢を一緒に叶える」のが私達の志事

モニターが消える。

ドリーン「実は早速、船旅が決まってるんです。叔父様方が労いたいと常々思っていた超大物ゲストをアテンドして欲しいと依頼がありました。

私「いきなり、超大物ですか?私、大丈夫かしら?自信ないかも」

ドリーン「今回はアテンドの達人にも協力して貰えるので大丈夫です。研修させて頂く様に頼んでありますので安心して下さいね。」

(面白そうな予感もする。それに宝船の住人の方々にも逢ってみたいし、、、。ええいっ!決めちゃえ。)

契約書にサインをする。

ドリーン「有難うございます。一緒に働きましょう!」笑顔のドリーンさんと握手。
私は目の前にいる人の瞳の奥の煌めき、手の感触をこれからも信じて生きたい。

船出はひと月後。

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