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第10話  ロイヤルスイートルーム 超高齢ゲストはアマビエ様!?

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ドリーンが小さな声で「アマビエ様 失礼いたします。」と言いながら薄暗い中を側に近寄り、呼吸を確認し異常が無いか?確認している。
布団を掛け直し、そっと退室するのを入り口から見させて貰う。

(アマビエ様!?実在の方だったとは、、、確かに超高齢のセレブ様!)

ドリーン「さ、次のお部屋でご挨拶は終わりです。アマビエ様の専属コンシェルジュ。隣室の69号室を特別に誂えて待機されています。」

ノックして応答あり、入室する。

ここはジム?と思わせるような運動器具が置かれ、筋肉質のイケメン男性が半端ないキラキラオーラで鍛えている最中である。

ドリーンが親しげに話をし、手招きされるので近づくと歌手のGACKTさん!?そっくりの方が白い歯をみせて「玉二郎、100歳です。よろしく~」という。

(いやいやいや、この仕上がりとオーラはやばいです。コレ以上近づけません!)

ドリーンが「玉二郎さんの仕事ぶりを見せていただける、貴重なお手伝いチャンスを作りました。二人共、気合い入れて頑張って研修して下さい。」と真顔である。

玉二郎「君たち、特に貴女ね。ちょっとふらついてるように見えたけど腰やられないように、よくストレッチしておいてね~アマビエ様は豊満な方だから」と仰り、腹筋再開する。

緊張しながら、一礼して退室。

ドリーン「今日の所はこれで終了です。明日から忙しくなるから今夜はゆっくり休んで下さいね。」


~控室~

夕飯の折り詰め弁当をニコニコしながら美味しそうに食べるアイク

私は放心状態が収まった後で、宝船住人の方々、アマビエ様と玉二郎さんについてメモを書き足す。(アマビエ様、どれくらい豊満なんだろう、、、。)

アイク「ありんちゃん、お弁当食べないの?夜中おなかすいちゃうヨ」
私「半分食べていいよ。その代わりストレッチ一緒にやってくれる?」
アイク「お安い御用ダヨ~ごちそうさまですぅ」

スクワット練習をする傍らで座ったままイビキをかいて寝ているアイク
(寝顔が天使の様だ、、、本物のエンジェル?)


~深夜~

突然、体が大きく揺れる、、、何だろう、この感覚。

船か、私は船に乗っているのだった。船が左右に大きく揺れている。
同時に部屋にサイレンが響き渡る。慌てて飛び起きカーテンを開ける。

「アイク!!!サイレンが鳴ってるよ!起きなくていいの?」アイクは熟睡中だ。

ドアがガバっと開き玉二郎さんが入ってきて、アイクを叩き起こす。
「起きろ!手伝ってくれ!アマビエ様がベッドから転落した!」


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