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魔女子高生と大きな使い魔

高身長がコンプレックスな女性もいるそうだが、私の友達は典型的なそれだった。

「ねえ、エリちゃんまたアイツと戦うの……?」
189cmの彼女、モモカの瞳はかすかに潤んでいた。
どこまでも気が小さい。
「今更怖気づいた?」
彼女は黙って俯く。

これから私達はあの巨大な毛玉の怪物を倒さねばならない。

「わかった、やる……」
弱々しい声。

「そう」
短く言うと人差し指で自分の唇を撫で、次に彼女のブレザーの校章をつつく。魔女の秘術だ。

次の瞬間、モモカは黒い影に包まれる。それはムクムクと膨らみ10階建てのビルに並ぶ程の黒い人型になった。
私は彼女の右肩に立つ。

ここに立つたびに仄暗い興奮が湧き出る。
今まで彼女はその身長をどれほどからかわれて来たのだろうか。そんな自分が巨人となって注目を浴びて戦っているというジレンマにどう苦しんでいるのか。
そんなことを考えると汗が滲む位心が踊る。

「さあ行くよ私の使い魔!」

【続く】

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逆噴射小説大賞用にとりあえずアカウントを作成しました これからどんどん作品を作っていけるようにがんばります