タピオカ、ロボット掃除機、全米が泣くやつ

数年前にロボット掃除機が世間で話題になり始めた時、私はこう思っていた。
「ほーん。今度はそういうのが流行ってるんすか。でもなになに、実際の機能面はそんなに?え?ペットの用便を巻き込んで家中の床に塗りたくるの?最悪じゃん。家具に傷が付くぐらいの力でぶつかっていく割に吸引力は弱いの?ドイヒーじゃん。隅の汚れは全然取れなくて結局自力での掃除が必要なの?意味ないじゃん。アチャ~。まだまだ何かと問題多そうですな。我が家は今あるキャニスター掃除機で十分っていうかぁ十分以上にこの子はよくやってくれていますから。そのロボット掃除機?だっけ?が機能向上して廉価にもなった際には?導入を検討してみるのもよろしいかもしれませんけどぉ~それぐらい年数経った頃には今の掃除機が壊れちゃってるかもしれないしね?まぁ何年後になるか分からないけども別に?私は何につけても流行りに乗じて欲しい欲しいと息巻いたりなんかしないので~ほらタピオカも飲んでないし」

先週、キャニスター掃除機が壊れて、私は真っ先にこう思った。
「ッしゃァイ!!ロボット掃除機じゃ!!!」

(それはそれとして十年連れ添ったキャニスター掃除機が他界したことには、何かと、しみじみと、思いが湧いてきたのだけど)

これを書いている今、ロボット掃除機がマップ作成のためのランをしている。ランをしている、という表現を使っている私の心とは、完全なイキリ、である。電話が嫌いな私ですが今この瞬間だけはめっちゃ誰かに電話かけてきてほしい。なぜならば、「あれ?何か後ろ騒がしくない?」「あ、ごめんごめん、今ロボット掃除機がランしててさ~。今別室に向かって出ていくランをし始めたところだから、もう静かになると思う!ごめ~んねっ」ってやり取りをしたいから。

食洗器と洗濯機とロボット掃除機の作動音三重奏でめちゃうるさい家の中、私はホクホクとし、ニヤニヤもしている。

逆張りの 正体見たり 超俗物。
枯れ尾花だけど幽霊に見られたくて仕方ない。

タピオカは普通に美味しい。全米が泣いたと言われたらその映画は見ないようにしてきたけど、ということは、見たほうがいいのかもしれない。逆張りのし過ぎでわけが分からなくなっている。

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