「琳」を追い求めて
「琳」とは「玉が接して鳴る音」または「美しい玉」を表す。このマガジンでは主に前者の意味で形容する。
玉が接して鳴る音は一瞬で終わる。
そんなキラッと光って消えていく一瞬の輝きをかき集めた宝石箱となって欲しい。
この想いから生まれたのがこのマガジン。
なぜこのマガジンを始めたのか、今回はその理由について書こうと思う。
私は今大学4年生である。来年から大学院に進学する。正直にいうと、専攻を変える。今は脳神経を専攻しているが、来年からはデザインを勉強する。(詳しくいうと、エンジニアリングデザインである。)
パッとなぜデザインを専攻したいかは、価値創造を軸にモノづくりをしていきたいから。デジタルが中心となる今後の世界において、課題となるのは機械と人間の融和。「溶け合う」という表現が適切かな?
私は、人間と機械が共存する世界を目指す。両者が補完し合うことで、よりイノベーション溢れる社会を形成できるのではないか。
そこで鍵となるのが、人間と機械の融合。その両者を合わせ持つ学問がまさにデザイン工学だと。
そして、デザインを通じてこの世界に新たな視点に気づかせる「トリガー」となりたい。
ざっくりとした目標はある。ソフトウェア、ハードウェア問わず、デザイン、エンジニアリング、アート、サイエンスまで領域横断的な活動を行うデザインエンジニアになることだ。
人と機械の関係性をデザインする。美しさの本質に迫りたい。ある一種の高揚感を感じるものを作りたい。
これらが私を奮い立たせる「トリガー」なのだろう。
機械と人間の世界はもう既に隣接しており、一つの新しい生物としてこれからは有り続けるかなと思う。まるで、一つの有機体のように。
何かを創るということは、自分の生きた証をこの世界に残すということにもなる。「生きた証明」...私が「私」であり、私は半永久的に生き続けることになる。
その「生きた証」として何を残すか?
これがこれからの課題である。
このマガジンは結論から言うと、自分のために書くものである。その軌跡を読者にみてもらいたい。
私と言うちっぽけな人間がどう言う風に変わっていくか、まるでドキュメンタリーのようにみてもらいたい。
キラリと光る、一瞬の光が無数となればいずれかは誰かを照らす光になるだろう。無数の光が星となり、星は星座となるだろう。
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