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ファイナンシャルプランナー×中小企業診断士の家計簿 2 【家計簿の作り方①】

このシリーズでは、”やりたいことをやるための家計簿”について、
連載していきます。

今回は、家計簿の作り方です。

家計簿は”継続”が大前提

一般的な家計簿は、文房具屋で売っている家計簿帳だったり、いくつもあるスマホアプリから選んで作っていたり、作り方は人それぞれあると思います。

家計簿をつけるうえで、おそらく、最も重要なのは、

”継続して家計簿をつけること”

にあると思います。

目的がなかったり、ただの作業となってしまうと、本当に続きません。自分も何回も挫折したことがあります。

そこで、前回の記事でも書いたように、まずは、

目的の設定

を行いましょう。これで、モチベーション面で大きく変わってきます。

目的も、実はいくつかあるといいです。一つのことが達成したら、次の目標に。そしてそれも達成したら、次の目標に、と進化していくことが理想です。

継続していく上でもう一つ重要なのは、

作業が簡単であること

凝りすぎちゃうと最初はいいのですが、めんどくさくなってしまい、結果、やらなくなっちゃうんですよね。

なので、簡単な作業で終わるものにしましょう。

ただし、見るべき数字が見れるような工夫は必要ですので、
それらはしっかりと解説していきます。

家計簿の構成

それでは、どういう構成で作ればいいのか、簡単に説明します。

下図をご覧ください。

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企業の場合は、”簿記”ルールに従って、会社法に則り、計算書類等を作ることが必要です。

計算書類等というのは、
◇損益計算書 (P/L (Profit and Loss statement))
◇貸借対照表 (B/S (Balance Sheet))
◇株主資本変動計算書
◇個別注記表
◇附属明細書
◇事業報告
のことで、これらを監査し、取締役会にかけ、株主総会にかけ、そしてようやく、決算公告ということになります。

もちろん、個人の場合は、そこまでする必要は全くをもってありません。
ありえません。これ、めちゃくちゃ大変です・・・

では、個人の場合に置き換えて、しかも簡単な作業で、類似するようなものができるのか。

そう、できるんです。

その家計簿の構成は、上図の通りで、
◇損益計算書 (P/L (Profit and Loss statement))
◇貸借対照表 (B/S (Balance Sheet))
◇仕訳日記帳
◇附属明細書(=補助簿)
になります。

企業の場合とあんま変わらんじゃん、、、、というわけではもちろんなく、
それぞれの内容をとてもシンプルにして、いわゆる家計簿の延長で作成できるものになります。

家計簿作成の作業

では、どんな作業が必要なのか。

というより、私自身が実行している作業、頻度は以下になります。

◇頻度:月1回
◇作業:領収書・レシート・カード明細、給与明細の転記、通帳記帳と数字確認

これくらいです。

私自身、作業時間は、だいたい30分かからないくらい。

数字を見て、考える時間として30分くらい。

計、月1時間。

それくらい簡単な作業です。

もちろん慣れているから、ということもあるかと思います。

最初は2倍くらいの時間は見ておいた方がいいかもしれません。

そう、月2時間。

・・・

できそうですよねw


といっても、目的の設定や、月々の目標の数字、目安となる指標の設定など、最初に決めることがあり、それが重要でもあるので、実際の作業に入る前の”内容理解”、”目標設定”には時間をかけましょう。


次作のnoteでは、いじれるようなテンプレートを用意します。
実際に触ることで、実感をつかめてくることもあるかと思いますので。

有栖ケンタ

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