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ありのままに生きると孤独になる?コラム29


自立して生きることを「誰にも頼らないでいきること」と考えている人がいますが、これは間違いです。

自立している人ほど、上手に人を頼っています。他人に自分のお世話や意思決定を任せることは依存になってしまいますが、

自分でできることは自分でやり、自分にできないことは人にお願いするということが大切なのです。

ありのままに生きることもこれと似ています。人とうまくやるためにありのままの自分を隠そうとします。

時と場合においてはそのようにふるまわないといけないシーンもありますが、ずっとそれをしていると疲れます。これが生きづらさでもあります。

ありのままに生きることを自身が受け容れていると、周囲もそのことを受け入れてくれます。そして、そのような環境で生きることはとても心を楽にしてくれます。

例えば、長い付き合いの友人がいたとします。その人時間にとてもルーズでしょっちゅう遅刻してきます。だからといって毎回腹が立つかというよりも「彼はいつもあんな感じだよね」とか「○○さんらしいよね」となんかゆるせてしまうのです。

おそらくそれはその人が「自分はルーズである」ことを受け入れているからです。その証拠に、ルーズさを指摘しても怒ることはないし、自分の失敗談を面白おかしく話していたりもします。

そして、その人がルーズだというのが分かっているのでどうしても遅れてはいけない、遅れられては困るときは「○○さんだけ30分前集合ね」ということを平気で言えます。

それに対して「それは早すぎる。せめて15分で」なんていう話を笑いながらできるわけです。

逆にその人が自分のルーズさを受け入れていなければ、「○○さんはいつも遅れるから早く来てください」とは言えないわけです。

ありのままに生きることは一人で生きることではなく、仲間と助け合いながら生きることです。

むしろ一人では生きていけないからこそ、ありのままの自分を認めていくことが大事になります。

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