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虚無主義の人にイラついてしまうとき・・・

前回に続いて、虚無主義についてお伝えしてまいります。(前回のコラムはこちら https://note.com/arikaicolumn/n/nf2950e174585)

虚無主義とはネガティブな考えが頭の中でぐるぐる回って、何もやる気にならない状態です。

さらに、何もやらない自分を責めてしまうという悪循環が生まれ、自分で自分の存在を否定している状態にまで陥ります。

前回は、自分自身が虚無主義に陥った時の対処法をお知らせしました。今日は他者が虚無主義に陥っているときの接し方についてお伝えします。

自分の身の回り、とくに身近な家族が虚無主義に陥っていると、腹が立ちます。

何もしない、自ら動こうとしない、それでいて、自分は「被害者」であったり「病人」であるということを盾にこちらの言い分を聞き入れようとはしません。

ここで怒りをぶつけると逆効果なのは分かっていても、たまりにたまった怒りをぶつけたくなります。
08:00 あり会 そして、「あ~またやっちゃった」と虚無主義の人の周りの人も自分を責めたくなってしまうのです。

ではどのように対処するのが望ましいかということです。

そもそも、怒りが起きてしまう背後には、相手への期待があります。
この人はもっと出系るはず。ということです。また、嘘をついているのではないかという疑念も怒りのもとにあります。もちろん、相手に対して、「私だって大変なのに、自分ばっかりのんびりしやがって!」という嫉妬のような思いがあるのも事実です。

ですから、相手への期待を持たなければ良いのです。ハードルを下げるのです。そして、その人のことを疑わない。嘘をついているとか、怠けているとかいうこちらの物差しではなくて、相手の物差しを大切にするのです。

たったこれだけなのですが、怒りは収まります。






あれ、おかしいな、何か気持ちが悪い。心の中がモヤっとする。
そうです。単に相手のことを思いやった対応ができればこんなに苦慮しないわけです。しかも、それは何度も試みてきたわけです。さんざんやってきたのにうまくいかない。だから余計に腹がたつわけですね。

じゃあなんでハードルを下げられないのか?それはハードルを下げたくない、自分がいるからなのです。

つまり、相手に負けることになります。どうしても負けたくない自分がいます。特に、夫婦、親子などの場合にその思いは強くなります。

この人に何とかなって欲しい、虚無主義から脱してほしいという思いがあるのであれば、負けることが大事なのですが、負けられない。ここで自分に返ってきます。

「負けたくない自分がいるんだ。相手に勝ちたい自分がいるんだ。」その思いをそのまま、自分の思いとして受け入れる。

これができるころには、虚無主義の家族にイライラしつつも、前ほどの怒りを抱えずに接することができるようになります。

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