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ありのままでいると何もしないでいい? コラム1
ありのままって何?とか、ありのままに生きるなんかできるの?とか、ありのままの自分はダメだと思うとかいろいろと「ありのまま」というところに関しては考えがあるかと思います。
とはいえ、「ありのままの自分」で生きることができたら楽だろうな~という思いは皆さんなんとなくお持ちではないかと思います。
このコラムで扱うテーマは「ありのままとは何か?」ということです。
高校生なんかに尋ねると「ありのままに生きたらずっと寝てばっかりだ」とか「ありのまま生きるんだったら何にも頑張らないでいいはずだ」なんていう話が出てきました。今のままの自分で良ければもうそれで十分なので何もしないでいいという結論です。
しかし、ここに一つ誤解があります。「ありのままでいい」は「何もしないでいい」とは異なります。ありのままでいいというのは、本来の自分であっていいということで、自分の本音を押し殺したり、仮面をかぶって何かの「フリ」をしたりして生きることから抜け出そうという意味合いです。
ありのままに生きるためにこれまでとは違う生き方をするということにもなります。だからと言って、これまでの生き方をすべて否定するのも間違いなんです。そこも含めてありのままの自分を出していく必要があります。
これまでの自分も活かしつつ、まだ出せていない自分や認めていない自分をも出していくことでありのままになることができるわけです。その部分は自分の「弱さ」だったり「嫌いな部分」だったり「ダメな部分」である場合があります。ここが大事なところなんです。
聖書にはこのような言葉があります。
ところが、主が言われた、「わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる」。それだから、キリストの力がわたしに宿るように、むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう。(コリント人への第二の手紙第12章9節)
文脈を無視しての引用ですが「喜んで自分の弱さを誇ろう」というところに何ともすごく励まされます。弱い自分を認めていく。これもありのままの自分を大切にするプロセスとしてとても重要です。
そして、このプロセスを経ると、本来自分がやりたかったことを思いっきりできるようになるのです。
ありのままの自分を大切にして生きていくと、堕落していくのではなく、むしろ活力をもって生きることができるようになります。
弱さを誇りつつ、互いに励ましあえる場をつくることで、ありのままに生きられるようになるのではないかと考えております。
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