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本とコーヒーで旅に出る。


コロナ禍になってからというもの、
もっぱら読書が習慣になっている。

アウトドア派の私にとって
STAY HOMEは、はじめこそ辛かったものの、
今ではすっかり"新しい生活様式" が日常だ。

休日は本を携えて、自由気ままに散歩。
気になったカフェや喫茶店にふらりと入る。

つい先日まではホット一択だったのに、
無意識にアイスコーヒーをオーダーしている
この頃の変化に少し驚いている。

季節はちゃんと巡っているんだなぁと。
嬉しくもあり、なんだか切なくもある。

読書を愉しむようになってから
本の扉を開くと、未知の世界へ誘われ
好奇心を擽ぐられることを知った。

ドキドキ、ワクワク、そわそわ。
心が揺れる、そして高鳴る。

一歩も動いていないのに、
まるで旅をしているかのように。

こんなにも贅沢な時間があるだろうか。
そこにとっておきのコーヒーが一杯あれば、
なおのこと幸せだ。

会いたい人を想い、愛おしくなったり
叶わなかった夢に、想いを馳せたり。
名前もない、もどかしい感情が増えた1年だった。

そんな時、いつでも本が側にいてくれて、
言葉が気持ちに寄り添ってくれた。
その存在がどれだけ心強かったことか。
感謝してもしきれない、相棒だ。

今日も午後から古書店へ。
「ほんの本」を買った。
今日はどんな世界が待っているのだろうか。

路地裏の小さな喫茶店。
常連客であろうおじさんが、
新聞をめくっている。

その光景に居心地の良さを覚えるのも、
ひとつの贅沢だと思う。

冷えたアイスコーヒーを片手に
今日もまだ見ぬ旅路を歩いていこう。

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