見出し画像

#014.「ゴールを持たないこと」と「現状の延長線上にない超規格外のゴールを持つこと」は同じなんじゃないか

おつかれさまです。「タスクシューター界のジェームズ・ボンド」ことありひとです。

最近、仕事がそこはかとなくうまくいってない感があります。

わたしは2022年5月に人生初の転職というものを経験し、同じIT業界ながらも、まったく違う職種にジョブチェンジしました。

約1年間四苦八苦しながらもなんとか食らいついてきたのですが、3月にロールが変わってから、いよいよ自分の実力不足を痛感するフェーズに入っている感じです。このあたりはまた機会があれば言語化したいなと。

そんなはわたしは、自分に何を処方しているかと言うと、自己啓発本を読み漁ってます(笑)

「いや、そんなん読んでないで課題に対して必要なスキルを習得できるように努力しろよ!」というツッコミは誠にもっておっしゃるとおりなのですが、もちろんそこも取り組みつつ、本のお力を借りて日々自分を鼓舞している感じです。

ところで、昨今だと「自己啓発本」と「ビジネス書」のくくりがだいぶ曖昧になりつつあります。

例えば、「副業で稼いでいくマインドの醸成+具体的なノウハウ」みたいな本でも自己啓発本だと捉える人は多いのではないでしょうか。

わたしが今読んでるのはそういうノウハウよりの本よりも、もう少しTHE・自己啓発本というか、いってしまえば『7つの習慣』的な本で、精神や主観に働きかける本を多く読んでいます。ざっくりいうと自己肯定感が高めたいんですよね。

めちゃくちゃ前置きがながくなったのですが、その読み漁った自己啓発本のなかに苫米地英人さんの『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』という本があります。そして、本書に書かれている内容からタスクシュート哲学的な《なにか》連想したので残しておこうと思います。

***

『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』については、別途読書メモを残したいなと思っているがざっくりまとめると、抽象度の低い悩みや不安を「頭のゴミ」と捉え、それを手放せればパフォーマンスが上がるよって内容。

「頭のゴミ」を大きく分けると「感情」「他人との比較」「過去」というカテゴリに分けることができてて、基本的に「ゴールに関係ないものはすべてゴミ」という主張がなされている。

ということで本書は「ゴール」というものをとても大切にしている。

「ゴール」がしっかり決まれば、そのゴール達成だけに邁進して進めば良く、それに必要ない悩みや感情は些末なもの=ゴミとして一段抽象度高くして扱えるよという話。

じゃあ「ゴール」ってなに?ってことになるんだが、本書ではゴールは「自分が重要だと考える目的や目標」(p.20)だと述べられている。

それだったら目新しい内容ではないが、重要なのは「抽象度が高く、今の自分の延長線上から到底見通しが立たないゴールを立てる」ことだとのこと(余談だが、この著者は本書に限らず「抽象度を高くする」ことをとても大切にしているらしく、各著作で主張しているらしい)。

要は「ゴール=ぶっとんだ目標」でなければいけないということらしい。

なぜ「ぶっとんだ目標」が必要なのか?

人間には「ホメオスタシス」という生体を安定した恒常的状態に保とうとする「恒常性維持」機能が備わっているらしい。要は基本的に現状維持を好むわけだ。無惨様と一緒ですね。

なので、現状の延長線上にあるようなゴールでは、ホメオスタシスの「現状を維持しようぜ」っていうフィードバックに押し負けてしまい、未来を変えられないというのが著者の主張だ

だからこそ本書では、現状の外側にあるようなぶっとんだゴールを立てることを推奨している。極論、ゴールは見えてなくてもいいそうだ。

「目標は達成できる現実性があって、かつ計測できるものがよい」と目標管理界隈でよく言われてるなかで、なかなか世間の感覚に反する主張だなと思う。

で、ここで思い出したのがタスクシュートと目標の話。

タスクシュートはよく「長期的な目標は立てず、逆算しないタスク管理術」なんて表現がされる。

タスクシュートは一日のやること・やれることに集中して、ボトムアップに積み上げていくことを重視している。

眼の前のステップに全集中しながら一段一段階段を登っていくイメージ。

さらにそこに入っていくる偶然の力(上の記事だと「ゆらぎが起きる」なんて表現をしてる)を借りて、結果的に当初自分が思いもしなかった成果につながっていく。

そんな思想がタスクシュートの根底にある。

つまり、タスクシュート仕事術としては、目標は持たないってのがセオリーなのだ。

今回紹介した苫米地英人さんの主張とタスクシュートの考え方は、前者は「ぶっとんだ目標を立てる」で後者は「目標を立てない」、と一見相反する主張に感じられる。

が、根底にあるのは同じなんじゃないかと。

どちらも「現状」という自分を取り囲む大きな輪のようなものの外側にあるところの話をしている。

苫米地さんはそれこそがゴールだと捉えて、そこに関係ないものは「ゴミ」として扱って日々生きるべきと主張しているし、タスクシュートとしては、もうその外側に意識を向けるのを一旦やめて、日々の積み重ねることで偶然その場所に行き着くことを期待している。

捉え方の違いはあれど、アプローチと結果的に得られる効果は一緒なんじゃないか?そんなことを思った。

『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』、自己啓発色が強めですが、自分は結構刺さりました。おすすめです。今なら Kindle Unlimited対象です。

今日はこのへんで。ありひとでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?