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ai小説 ちいさな森の大きな声


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『ちいさな森のおおきな声』

わたしの名前はみどり。いちおう大学生。でも、今日はそんなことどうでもいい。だって神宮の森が泣いているんだもん。

朝から雨。空も森も泣いているみたい。傘をさしてるけど、心は濡れてる。神宮外苑に着くと、いつもの銀杏並木がない。代わりにあるのは、工事現場と看板。「ここに高層ビルが建ちます!」って。

なんでこんなことになっちゃったんだろう。この森で初めてセミの抜け殻見つけたの、覚えてる? あの時は、「みどり、すごいじゃん!」ってみんなに褒められて、なんだかくすぐったかった。

森の中、ひっそりしてる。鳥の声も聞こえない。工事の音だけ。「ごめんね、森。守れなくて」って呟いたら、急に風が吹いて。枝がゆれて、まるで「大丈夫だよ」って言ってるみたい。

ふと見ると、工事の人たちも元気なさそう。「こんな仕事、したくないんだよ」って顔してる。一人が休憩してて、弁当箱開けたら、卵焼きの横に小さなプチトマト。「奥さんの愛情だね」って言ったら、「ああ、家の庭で育ててんだ」って。

そっか、みんな自然好きなんだ。

帰り道、雨がやんで。空にでっかい虹が森の上にかかってる。なんだか森が微笑んでるみたい。

次の日、大学のみんなで話し合った。「署名活動しよう!」「先生たちにも協力してもらおう!」「SNSで拡散だ!」って。

何日か後、神宮外苑に人がいっぱい。子どもたちが「森を返して!」ってプラカード持ってる。おじいちゃんおばあちゃんも「昔から森があったんだ」って。工事のおじさんも「俺らも森派だ!」って。

テレビや新聞も来て、「市民の力で開発見直し」って報道。夜のニュースで、市長が「計画を再検討します」って。

その夜、森で星空見上げた。星がキラキラ輝いてる。まるで森が「ありがとう」って言ってるみたい。隣のおばあちゃんが「森は黙ってないのね」ってポツリ。うん、森の声、みんなに届いたんだ。

こんな小さな私たちでも、大きな変化起こせるんだって。そう思ったら、胸がいっぱいになった。森も、みんなの心も、ずっと青空のままでいられますように

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