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孤独でわかる、必要なもの。
なんやかんや落ち着かないし、
集中力もなかったので、
ここしばらく本を本格的に読む気になれなかった。
季節も秋になり始め、ようやく本を読みたい欲が出てきたため、
本棚に眠っていた「ひと」を選んで読み始め、ようやく読了。
(2,3日かかっちゃった)
主人公の柏木聖輔くんと自分を重ねて読んだ。
違う形だけど、私もかなりの「孤独」にはなった過去がある。
出会う人たちは、色々だ。
善人、悪人、とはどの基準で分けられるのだろう。
そもそもの価値観や考え方に違いがあって、自分が悪いことをしているなんて思っていない人も沢山いる。(これは私自身も含めの話。)
どんな場面で他者を不快にしているか気づかない。分からない。
それぞれのとらえ方もあるし、こればかりは仕方ないときもあると思う。
でも、私は、
他者に対しての思いやりや優しさ、があったらいいなぁ、
と思う。
私もそうでありたい。
全部がぜんぶ、できなるかと言ったら無理かもしれない。
必死になったら、自分や家族や大切な人を優先的に守るだろうし。
けれど、私が今まで生きてきて、血の繋がりを超えた人の優しさに触れることが多かった。助けられた、たくさん、たくさん。
「孤独」になって、分かるもの。
人の優しさ。
人の無情さ。
自分にとって本当に必要なもの。
久しぶりに読んだから、なかなか頭に入ってこないところもあったけど、
いい本だった。
最後の解説までしっかり読んでほしいと思う。
タイトル通り、「ひと」について読みながら考えた。
この「ひと」には自分も入る。
私はこれからどんな人に出会うのだろう。
人として生きているゆえ、人との出会いは絶えないのだ。
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