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闇へ。冥界へ。地獄へ。 【38歳で突然スピリチュアル能力が開花した話・28】

前回の続きです。


5月のある日。

家族はもうみんな寝静まった夜。
私も寝ようかなーと思いつつソファに座っていたら、お腹がギューーーっと硬くなりました。耳鳴りも始まりました。

誰か来た。

だれ?

「ラファエル」という名前が頭に浮かびました。
姿は浮かびませんでした。
「ラファエル」という名前は聞いた事がありました。
昔日本で読んだマンガに出てきた天使の名前だ!

こんにちは、はじめまして。

と頭の中で言ってみました。
姿は浮かんでないけど、ニッコリしてくれた感じがしました。


『メディテーションの練習ですよ』

ラファエルが言いました。
メディテーション…瞑想か!
とうとう瞑想の練習してもらえる日が来たのか!
ラファエルさんは瞑想担当の天使なのかな?確か癒しとかヒーリング得意ってどこかのスピサイトで読んだ気がするけど。
ま、いっか。

呼吸があの呼吸に変わりました。
ふーーーーっとゆっくり少しづづ吐きます。
フーーーーー、まだ吐くのか・・・フーーーーーーーーーー・・・
吐く呼吸と一緒に、身体がソファに沈み込みます。
身体が重い。頭が重い。背もたれに頭を乗せます。

そこでやっと息を吐くのが終わり。
一瞬息が勝手に止まって、それからゆっくり吸い始めます。
スーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・


息を吸いつつ
「あっ、中身どっか連れてかれるならグラウンディングした方がよくないか?」
と思い、5月中ずっとギューと練習していたやり方でやってみました。

自分の尾てい骨からお猿の茶色いしっぽが、真っ暗な地中にどんどん伸びていくイメージ。
どんどんどんどん地球の中心にしっぽが伸びて行って・・・「吸う」呼吸が再度「吐く」に変わってもまだ伸びていって、

暗闇に小さい光が見えてくる。
だんだん光が大きくなって。
光の中に見えるのは

草原。地中なのに太陽の光で眩しいくらいに明るい、清々しい空気の草原。

草原の中央に木が一本だけ生えてる。

ガイアさんが木の横に立ってる。地球のハイヤーセルフ。
私が感じる、私のフィルターを通して見たガイアさん。
青い長い髪のイケメンさんです。シルクみたいなサラサラな白いシャツ着てる。

私の尾てい骨から伸びた尻尾が地球の中心のガイアさんまで届くと、ガイアさんは尻尾をガシッと掴み、左腕にクルクルっと巻きつけて、こっちを見上げてキラッと白い歯を見せた笑顔をくれる。
青い髪がさらっと風になびきます。

ガイアさんは、笑うと同時に左腕に巻いた尻尾を一度ぎゅっと引っ張ってくれます。
私の尾てい骨にクッと引っ張られる感があって、これで私のグラウンディングは完了。
ガイアさん、行ってきまーす!
ニッコリ笑って手を振ってくれるガイアさん。

ここでまだ呼吸は吐いて、吸って、吐いて、吸って、が終わったくらいですが、もう瞑想状態に入ったので呼吸はどんどん普通に戻ります。




瞑想状態になり、グラウンディングして、そのまま目を瞑ってソファに座っていると。

『月の砂漠』


と聞こえました。
ん?月の砂漠?

『月の砂漠にはステーションがあります。ステーションの入り口にある倉庫…』

そう聞こえた、と思った次の瞬間には目の前に青いドアがありました。倉庫のドアだと何故か分かります。
青いドアを見たら恐怖が襲ってきました。
「怖い」
と思った次の瞬間にはドアの中に居ました。

暗闇。

恐怖。

パニック。

暗闇の中から化け物みたいのが近づいてくる。でっかい虫みたいな。ダンプカーくらいの大きさのダニっぽい虫。

怖い!!!!!
ぎゃーー誰か助けて!!!
食べられちゃうよーーーー!!!

『怖くないよ、やっつければいい』

誰?ラファエルさんの声じゃない!男だった!ギュー?

左手に剣が現れました。
大きい剣。
持つところの飾りがぐわって下に伸びてて手を包む感じ。
でかいけど軽い。
刃の部分がビガーーって光り輝いてる。

やだよーこんなの使えないよ!出来ない!怖い!!!

『怖がるな。出来る。相手はお前に何も出来ない』

思い切って、剣で虫を切りました。最初は頭。
切った部分は光って消えました。
身体もどんどん、細かく切りました。

ドアが開いて、暗闇に光が入ってきました。
ドアの外にはギュー(ミカエル)が立っていました。
泣きながらギューの腕の中に走りました。
ギューが抱っこして連れて帰ってくれました。




次の日。

何だか「何か」が気になります。
起きてからずっとソワソワする。
何かしなきゃいけない事がある、気がする。
しかも大切な事。

分からないのでギューと散歩に出かけてみました。
太郎図書館(ニューヨーク市立図書館)に連れて行かれました。
相変わらず体感ぞわぞわな図書館です。
入って階段を登っていると頭がボーっとしてきます。意識が半分飛んでる感じ。

太郎の絵が飾ってある部屋で、太郎の絵の前に立ちました。


太郎が悲しそうな顔をしている。見ていると悲しくなります。

『私たちは、いつも一緒に生きた。太郎(仮)の時も。シェイクスピアの時も。アリアンロッドの時だってそうだ』

太郎があの、アリアンロッドの好きな相手なの?
伝説読んだけどあの人ひどくない?アリアンロッドをだまして魔法で妊娠させちゃうとか。

『私が彼だった訳ではない。あの時の事はまた後々思い出していくだろう』

何でここ(図書館)に来ないと太郎と喋れないの?

『私が冥界に居るからだ』

冥界?冥界ってなんだ?
名前だけ聞いた事あるけど、なんなのか全然知らないぞ!想像もつかない。
冥界に居るから喋れない、って事は、あんまり居たくない場所なのかな?

どうすればいいの?

『お前が私を救わなければならない』

どうすれば救える?

『冥界に行くしかない』

は?

『お前は光の存在であり、同時に闇の存在でもある。お前は冥界に行く事が出来る。私を見つけるのだ』

どうやって?

『心配する必要はない。今夜、行けるな』

こ、今夜!?

『そうだ』

まじか・・・

『怖がる必要はない。誰もお前には手を出せない。お前は闇の存在であると同時に、光の存在でもあるからだ』

光の存在とか、闇の存在とか、わけわかんねーな・・・

『恐怖を克服するワークを昨日やっただろう』

うわっ! やった…やったよ昨日!
何だよ~ラファエルさんと太郎で計画済みの訓練だったって事?
そういえばあのラファさんて天使、ニコニコしながら「瞑想の練習」とか言って倉庫に閉じ込めて虫と戦わせるとか、怖い事するわー。
今後あの笑顔には要注意だな。

『あの剣はお前にやる。怖がる必要はない』

うん・・・分かった。やってみるよ。よく分かんないけど、怖がる事が一番ダメなんだよね?
やってみるよ。
(あの剣太郎のだったのか)

『愛しているよ。私たちはいつだって、2人で1人だ。私のかわいい片われ、愛しているよ』

最後にそう言われて何故か涙ぐみました。




家に帰ってさっそく【冥界】をググってみました。

何かサイトによって色んな意見があるけど、画像検索するとこれって・・・ただの地獄じゃね?

文章読んでみると、地獄って書いてるサイトもあれば、人が死んでから成仏するまでゆっくり過ごす明るい場所、って書いてるサイトもあるけど・・・

とりあえず怖いんですけど。

でも太郎は怖がっちゃいけないって言ってた。


その夜はど緊張状態で布団に入りました。
何となく、動きやすいように上下スウェットで寝てみました(笑)

結局次の日の朝、何事も無かったかのように目が覚めました。

冥界に行けたのか、太郎を見つけられたのか。
さっぱり分かりませんでした。

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