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小郡市 ブラジルチドメグサ防除作業

この記事は防除作業そのものというより、この日の活動に焦点を当てています。ブラジルチドメグサの問題点などは 高良川 ブラジルチドメグサ防除 の記事にまとめています。

TwitterのDMに嬉しい連絡が入っていた。
先日書いたブラジルチドメグサ防除作業の記事を読んだ青年が、地元の川に蔓延るブラジルチドメグサをどうにかしたいと連絡してきたのだ。

久留米市で私がやったクリーンパートナー制度を利用したボランティアゴミ袋の除去といった方法を伝えたけれど、どうせやるなら手伝いに行こう。小郡市は隣の市だ。すぐに行ける。

そんなこんなで年末の今日、自転車を走らせ小郡市へ。

ブラジルチドメグサを確認したという地点に到着すると、ひとり黙々と作業する人影。

間違いない、彼が @ogorinoh くんだ。
これまで何度かあったことはあるが、大分久々の再会、しかもこんな形になるとは。

話を聞くにこの川にブラジルチドメグサが侵入したのは去年の夏頃らしい。高良川や他の様々な場所にやってきたのも同じ頃だと考えると、やはり去年の水害が発端だと思われた。

彼が見つけたあと、行政に連絡。帰省した際に見に来てみたものの、まだ繁茂していたので私に連絡をくれたのだそうだ。

しかもこの時点で最上流の群落まで特定、用意周到である。

さらに農家の方の話も仕入れてきていた。
「堰下に浮草が大繁盛し川を覆ってたのでヒシだと思って刈払った」
なるほど。下流側にかなり拡がっていたが、おそらくそれが原因だろう。一時的には除去できても、ブラジルチドメグサの場合は散らばった先々で元のように大繁盛する。

ヒシにはともかくこの草に対しては悪手だった。

とはいえ、そのタイミングで彼が行動を起こしてくれたのは素晴らしい。

とりあえず、最上流の群落から片付ける。
大群落の除去法はやっぱり最初は“畳む”ところからだ。

群落を外側からひっくり返して内側に丸め込む。そのまま違って除去するより、根が絡んで葉や茎が散らばらないのが利点だ。パキパキ折れる葉や茎は後で回収するのが面倒だし、取り逃すと拡散の手助けをしてしまうことになる。

群落の状況に応じて嬉しくないノウハウがあるのだ。もちろん、そのノウハウは日常生活で全く役に立ってくれないが。

最上流の群落は綺麗に除去できた。

ただ、この川にはまだまだ群落が残っている。
この写真の群落はオオフサモとブラジルチドメグサが仲良く繁茂していた。特定外来種2種盛りである。

こんな感じで流れ着いた先々でまた増え始めていた。
うーむ、高良川の初期を思い出す。

この日は2人、時間が許す限り防除作業に努めた。

4群落除去、もう1群落は途中で時間切れ。

数時間では上出来だと思う。所詮人力、出来ることは限られる。

今回の防除作業、記事を読んでくれた彼が行動を起こしてくれたことが何よりも嬉しい!

久留米市と小郡市。とても小さな広がりだが、少しずつでも環境問題に対する機運が高まっていけばと切に願う。

いつかはブラジルチドメグサみたいな勢いで拡がってくれたらなと思わないでもないが、こうやって1人ずつでも気付いた人が自分の手の届く範囲で行動するだけでも、とても素晴らしいことなのだと思う。

何にせよ、今日は良い日だ。

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