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自転車をとめていると野良猫が寄ってきた。
構えと言わんばかり目の前をうろうろ。しまいには自分が可愛いことを自覚してるようで寝転がって腹を見せてくる。撫でたい気持ちもやまやまだがこれから学校なのでそうもいかない。それから2、3度足に擦り寄られるとさすがに可愛さに負け、制服が毛だらけなのにイラつくこともなく一度撫でてしまったのは愛猫家として許されるべきだと思う。
そういえば最近犬派?猫派?と聞かれると、キタ!私のターン!!!と思ってしまうようになった。
何を隠そう私は犬、猫アレルギー。空間を共にすると花粉症のように目が痒くなり、鼻水、頭痛に悩まされるのだ。(どの親戚の家にも犬がいるため症状はよく理解している。くっそう。)そんな私のアイデンティティはここでやっと役目を果たす。
どっちもアレルギーなんだよねぇ…と何処か悲しげに答え、友達がそうなんだのそを言う瞬間に被せて即座に、猫派。と全力で答える。この自己満足でしかないボケにハマっているのだ。今までは友達のツボが浅いのか、優しくて愛想笑いなのかは分からないが笑い声が聞こえ若干の盛り上がりを見せている。
こんなボケをしなくても良くなるように早くアレルギーが治ってほしいと切に願っている。
ちなみに冒頭の話だが、案の定アレルギーの症状が現れ1時間以上の通学時間を耐えた後、学校でガムテープを借り、制服についた毛を綺麗に取ってもらった。頭痛と痒み、若干のだるさを感じたのにも関わらず猫のことがいまだに大好きな私は阿呆なのかもしれない。しかし流石にガムテープを借りるときに猫の毛が…と事情を話すのは精神的に苦痛なので次回からは遭遇しても逃げさせてもらおうと心に決めた。ごめんね猫ちゃん。

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猫のいるしあわせ

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