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フルリモート入社でも爆速で組織に馴染む3つのポイント

この記事は Goodpatch Design Advent Calendar 2021 13日目の記事です。

コロナ禍を機にリモートワーク主体に切り替わった企業も多いのではないでしょうか。そんなリモートワーク主体の昨今、僕の身の回りではこんな声をよく耳にします。

「最近入社したけれど出社もないし組織にうまく馴染めるか不安…」
「仕事で関わりがある人以外は接点が少なくなってしまっている…」

この記事を書く僕自身も2020年4月にGoodpatchへ中途入社し、同年4月に緊急事態宣言が発令してリモート体制へとなりました。
当時はかなり焦りましたし、上であげたような不安を転職前の友人に相談したことを覚えています。しかし、その時聞いたアドバイスや自身の経験を活かして様々な工夫を凝らした結果、

「あれ?君って入社してそろそろ1年経つっけ?」

と、入社して3ヶ月の時点で勘違いされるくらいには爆速で組織に馴染むことができました。今回の記事では、昔の僕と同じような気持ちを抱いている人のために、フルリモート入社して爆速で組織に馴染む3つのポイントを書き残せればと思っています。

なお、今回は自身の経験をもとに整理するため、限定的な前提が含まれているかもしれません。


①馴染むのを待つのではなく、自ら馴染みに行く


リモートは馴染むのに時間がかかる

いきなりスタンス論で恐縮ですが、組織に馴染むという事象は受け身な状態では少し作りづらいと思っています。特にリモートでは。

”馴染む”という事象は多くの場合は時間が解決してくれる場合が多いですし、ゆっくり馴染んでいくという方法も選択肢の1つだと思います。ですが、リモート勤務の場合は”ゆっくり馴染んでいく”の時間軸が出社勤務よりもとても長く、体感としては半年〜1年ほどかかってしまう印象があります

なぜ長期化してしまうのか。それは、馴染むためのゴールデンタイムを逃してしまっているからだと思います。

馴染むためのゴールデンタイムを逃さない

新しい組織に入って最初の3ヶ月は新しい人に対して関心が高まり、飛び地的な動きもできる、馴染むためのゴールデンタイムだと思っています。出社勤務の場合は、その3ヶ月間でさまざまな人が無意識的に関心を寄せる(目に入る)のですが、リモート勤務の場合は関心を寄せる機会を意識的に作らなければ誰の目にも入らず、馴染むまでが長期化してしまう可能性があります。

リモート勤務では馴染むのを待つのではなく、最初のゴールデンタイムで能動的に活動して自ら馴染みに行くことが重要です。


②「怖い」「億劫」という感情とロジカルに向き合う



さて、いきなりスタンス論を語ってしまいましたが、能動的に馴染みに行くことの重要性は伝わったでしょうか?伝わっていれば嬉しいですが、こんな声も聞こえてきそうです。

「積極的に行動しようってことはわかったけど、それができれば苦労はしないじゃん?」

コンフォートゾーンから抜け出す成長痛を自覚する

前提として、入社して組織に馴染みたくないという方は少なくて、出来ればなるべく馴染みたいと思っているのではないでしょうか。でも時間がかかってしまうのは、新しい関わりを自ら積極的に作りに行くのが少し不安だったり、一周回って面倒・億劫だと思ってしまうからではないでしょうか。少なくとも僕はそうです。笑

これは、いわゆる会話上手・ノリ上手であれば出来るという話ではありません。また、コミュニケーションが苦手だから出来ないと言う話でもありません。単純に、コンフォートゾーンから抜け出す時には必ず発生する成長痛です。

新しい組織にジョインしている時点で既に新しい環境に一歩踏み出しているわけですが、新しい環境で”人間関係”をゼロから構築していくのはとても勇気がいります。
気になるサブプロジェクトがある、絡みたい人がいる、挑戦したいことがある、行ってみたいZOOM飲みがあるetc…様々なWILLは生まれるけれど、同じくらいネガティブな感情が襲ってくるのではないでしょうか。

「ZOOM雑談URLが発行されたけど誰がいるんだろう、会話が続かなかったらどうしよう…」
「人数が多いslack channelで絡んでみたいけど変なこと言ってたらどうしよう…」

例えばこんな感情でしょうか。

「面白そう」「行ってみたい」と思うと同時に「怖い」「面倒」「不安」が発生します。それらはとても紙一重なのですが、その紙一枚分の溝を超えるために、自分ハックが有効だと思います。

感情と向き合い、自分をハックする

僕が実践している自分ハックの手順はこうです。

STEP1.いま自分には、ネガティブな感情が生まれていると自覚する。そして、その感情は必ず発生するものだと理解する。
まずは自分の「怖い」「億劫」がコンフォートゾーンから抜けることで発生してることを自覚しましょう。何かしら”コンフォートゾーンから抜けたいというWILL”が元々あって、そこに対して生まれるネガティブな感情なので、副作用みたいなものだと思いましょう。

STEP2.ネガティブな感情を紐解き、自分自身を客観的に理解する
ネガティブな感情がなぜ発生してるかを紐解きましょう。例えばこんな👇感じです。

[感情]雑談会に行ってみたい(WILL)
[理由]知り合いを増やして馴染みたいし、やっぱこういうの行かなきゃだよね!と思っている
-------------------
[感情]怖いという感情がある(ネガ)
[理由]知らない人がいたらどうしよう、会話が続かなかったらどうしようと思っている
-------------------
[感情]億劫という感情がある(ネガ)
[理由]怖いが先行し、こんな思いしなくても変わらない毎日が続くし会社なんだから仕事で馴染もうと思っている

STEP3.対策を立て、心の事前準備をする。失敗ケースをイメージし切る。
紐解いた感情に対策を客観的に対策を立てましょう。元々はWILLがあったはずなので、そのWILLと比較して感情P/Lを比較しましょう。

[感情]怖いという感情がある(ネガ)
[理由]知らない人がいたらどうしよう、会話が続かなかったらどうしようと思っている
[対策]👉汎用的な会話を準備しておこう
-------------------
[感情]億劫という感情がある(ネガ)
[理由]怖いが先行し、こんな思いしなくても変わらない毎日が続くし会社なんだから仕事で馴染もうと思っている
[対策]👉怖いがなくなれば自然となくなる感情なので問題なし!

STEP4.最後はエイヤで行動し、失敗ケースが発生したら予定通りに。
感情P/Lがプラスに転じたら、エイヤで行動してしまいましょう。マイナスに転じたら「今回はやめとこう!」と胸を張って良いましょう。



③1歩目を踏み出すために、とにかく接点を増やす

ここまでで、馴染む重要性と、それらを妨げる感情との向き合い方を考えてきました。かなり大掛かりで大変そうな自己分析に見えますね。

「そういうのじゃなくてさ、もっと簡単にできる方法ないの?」

あります。

オフィスにいるような環境を、チャットツールで作る

リモート勤務は当たり前ですが、オフィスがありません。つまり、オフィスで出来ていたことが出来なくなります。例えばこのあたり。

  • 座席の配置で、なんとなく誰がどこの部署かわかる

  • 会話してる様子で、誰がどの人と接点があるのかわかる

  • 目で見える雰囲気で、接点がなくても誰がどんな人がなんとなくわかる

要は、直接接点がなくても誰がどの部署にいるどんな人で、誰と接点がある人なのかがわかっていました。これがリモートになると(特に入社したては)全くわからなくなるので情報量ゼロで組織に馴染んでいく必要があります。だからこそ、オフィス勤務であれば気軽にできた諸々よりも視覚的な情報が欠けてしまっているため、1歩目がとても重たくなります。②で話したような工程が必要なのも同じ理由で、リモートで組織に馴染むことの難しさがここに詰まっていると思います。

それらを解決するために、slackやTeamsなどのメインコミュニケーションツールでオフィスにいるような環境を自ら作っていくことが重要です。

どこにでもいる状態を作る

とにかく、幅広く・接触頻度を増やしてオフィスで取得できていることと同じ情報を仕入れることが、1歩目を軽くするための工夫です。

Tips的ですが、具体的には僕は以下のことをやっていました。

◉なるべくたくさんのslackチャンネルに入る
 👉誰がどの部署なのかわかる!
 👉誰がどの人と接点があるのかわかる!
 👉誰がどんな人かなんとなくわかる!

◉なるべく沢山のスタンプをつける
 👉極小でも接点を作ることで、心理的障壁がぐっとさがる
 (よくスタンプをつけてくれてる方って話しやすくないですか?)

◉自分のtimes(雑談チャンネル)を作る
 👉自分自身が、誰がどんな人なのか知ってもらう!


(応用編)リモートであることを利用して他部署のMTGに参加する

リモートである強みとして、良い意味で隠密性が高いことがあると思います。多分リアルで所属グループ以外のグループ定例や部署定例に参加したりすると「なんであいつあそこ出てるんだ?」という視線や「なんでこの人全然関係ないこの定例出てるんだろう」という視線を感じてしまうのではないでしょうか。そんな視線は実際にはなくても、想像が産んでしまうと思っています。その視線を物理的に切って行動しやすくなり、心理的安全性が高まるのはリモート最大の強みだと思っています。
なので、応用編ですが他部署のMTGに参加して、自分と組織のことを知る時間にしてもいいかもしれません。

(余談ですが、これらのことを繰り返した結果、 :dokonidemo_arima:スタンプが社内に爆誕しました笑)


終わりに

いかがでしたでしょうか?冒頭で述べたこれらの内容が少しでも解消する内容になっていれば嬉しいです。

「最近入社したけれど出社もないし組織にうまく馴染めるか不安…」
「仕事で関わりがある人以外は接点が少なくなってしまっている…」

新しい環境に飛び込むときは多少なり痛みが発生します。その自らの痛みや感情を的確に捉え、自分自身に理解を示し、解決策を考えることは、まさに自らをデザインするということだと思います。これを読んだ方が少しでも自らの感情と組織に向き合い、良い変化を生むことを願っています!

ということで、ここまで読んでいただきありがとうございました。
組織について・その他何でも、自分も語りたいって方がいたらぜひTwitterでコメントください!待ってます!

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